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ドジャースがカイル・タッカーの入団会見を行った。左はブランドン・ゴームズGM(写真・AP/アフロ)
ドジャースがカイル・タッカーの入団会見を行った。左はブランドン・ゴームズGM(写真・AP/アフロ)

「他球団オーナー達の怒りが爆発している」ドジャースのFA大物根こそぎ獲得“金満野球”に「何があってもサラリーキャップ導入」の声強まる…大物代理人は「すべては大谷翔平の恩恵」と反論

 資金力のあるドジャースが今オフにメッツ守護神エドウィン・ディアス(31)とFA大物のカイル・タッカー(29)を合わせて総額3億900万ドル(約488億2000万円)で獲得したことに他球団オーナーが激怒し、まもなく始まる労使交渉で、チームの総年俸の上限を定めるサラリーキャップ制度の導入を求めていく方向性が固めたことが明らかになった。米サイト「ジ・アスレチック」が報じたもの。ただ選手会や代理人サイドは抵抗すると見られ、辣腕代理人として知られるスコット・ボラス氏(73)は「ドジャースに問題はない。大谷翔平の恩恵を受けているだけだ」と反論した。

 労使交渉の行方に注目

「他球団オーナー達の怒りが爆発している」
 米サイト「ジ・アスレチック」がそう伝えた。  
 世界一3連覇を狙うドジャースがメッツの守護神ディアを3年総額6900万ドル(約109億円)、そして今オフのFAの目玉だったカブスのタッカーまで4年総額2億4000万ドル(約379億円)で獲得したことで、もう堪忍袋の緒が切れた。
 同サイトによると「今やオーナー側がサラリーキャップの導入を求めて動くのは100%確実な状況になった」とオーナー間の協議内容を把握している関係者(公に発言する権限は持たない人物)が語ったという。
「オーナー達はどんな手段を使ってでもサラリーキャップを導入しに行くつもりだ」
 サラリーキャップとは、ルールでチームの総年俸額の上限を決めて、戦力の均衡をはかる制度だ。米4大プロスポーツであるNBA、NFL、NHL、MLBの中でサラリーキャップ制度を導入していないのはMLBだけ。代わりに一定の総年俸額を越えたチームが贅沢税を支払い、他球団に分配するルールが採用されているが、それでは、資金力のあるチームが次から次へとトップ選手をかき集めていく現状に歯止めが効かない。
 同サイトによると「他球団のオーナー連中の不満が頂点に達した」のは、タッカー争奪戦でドジャースが勝利した時だったそうだが、その直後にメッツがブルージェイズからFAのボー・ビシェットと3年総額1億2,600万ドル(約199億800万円)の契約を結んだことが、さらに怒りに拍車をかけたという。
 この関係者は「サラリーキャップ導入に抵抗しようとするのは、実質的にドジャースとメッツくらいではないか」とも付け加えた。
 ワールドシリーズを連覇したドジャースの2026年の年俸総額は4億ドル(約632億円)を超えると見込まれている。3億ドル(約474億円)超えが予想されている球団は、他にメッツ、フィリーズ、ブルージェイズの3球団しかない。マーリンズとレイズの2球団は、逆に1億ドル(約158億円)未満になる見通しだ。
 同サイトは「オーナー達は今後サラリーキャップの上限と下限をどの水準に設定するかを詰めていく必要がある。この議論は来月予定されている定例のオーナー会議の主要テーマになる」と付け加えた。
 メリットとデメリットに関しては「現行制度の方が運営面絵は利益を得られる可能性がある球団も存在するため特に年俸下限の設定は小市場球団にとって大きな争点となりそうだ。ただし、サラリーキャップが導入されれば、30球団すべてのフランチャイズ価値は即座に上昇するとも見られている」と説明した。
 サラリーキャップの導入は、12月に期限を迎えシーズン開幕時から始まると見られる労使協定交渉の中での大きなテーマの一つとなる。
 30人のうち8人のオーナーが反対を唱えれば導入は見送られるが、最大の壁は、選手会サイドだ。
 サラリーキャップの導入は選手の年俸が抑えられることにつながるため、その導入反対のためにはロックアウトも辞さない姿勢。
 同サイトは「合意は難しくロックアウトに突入する可能性が高いと見られている」という。

 

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