「まもなくオギワラがレジェンドに加わる」スノボ男子ビッグエア大技連発で予選1位突破の荻原大翔の金メダル獲得を米ESPNが太鼓判…日本人が表彰台独占の可能性も
ミラノ・コルティナ冬季五輪の一部競技が5日(日本時間6日)、開会式に先立って行われ、日本勢の先陣を切ったスノーボードの男子ビッグエア予選で荻原大翔(ひろと、20、TOKIOインカラミ)が首位で7日(同8日)の決勝へ進んだ。ギネス世界記録に認定されたバックサイド2340(6回転半)を持つ荻原は、1本目で5回転半、2本目では5回転を確実に決めて、この時点で決勝進出を確実にした。3位には木村葵来(きら、21、ムラサキスポーツ)が入るなど、日本勢は4人全員が12人による決勝へ進んだ。米スポーツ専門局「ESPN」は「オギワラがレジェンドに加わるだろう」と金メダルの可能性を示唆した。
人類で初めて成功させたバックサイド2340(6回転半)は封印
安定感に貫禄が融合された演技だった。
全体の7番目で予選に登場した荻原の1回目。逆スタンスから約3秒間の滞空時間で背中側に5回転半するスイッチバック1980に成功。90.50の高得点をマークして全体の2位で1回目を終えると、2回目はバックサイド1800(5回転)を完璧に成功させて88.00をマーク。この時点でトップに立った。
バックサイド1980に挑んだ3回目は転倒してしまったものの、3本のうち得点が高い2本の合計で地元のイアン・マッテオーリ(20、イタリア)を抑えてトップをキープ。初めて臨む冬季五輪で堂々の首位で決勝進出を決めた。
予選終了後のフラッシュインタビュー。荻原は「最近はあまり緊張せずに、W杯と同じような気持ちで臨めています」と声を弾ませながらこう続けた。
「今日は自分がやりたいと決めていた技を1、2回目でしっかりと決められました。自分は初めてとか、1番というのが大好きなので、ここは日本人メダル1号を取りたい。コンディションも良い感じなので、もちろん金メダルを獲りにいきます」
茨城県牛久市で生まれ育った荻原は、両親の影響を受けて3歳でスノーボードを始めると、9歳で横3回転技に、13歳では横4回転技にともに世界最年少で成功。世界を驚かせるとともに、いつしか「スピンマスター」の異名がつけられた。
高速スピンの進化は止まらず、16歳だった2022年にはバックサイドコーク2160(6回転)に成功。さらに昨年1月のアクションスポーツの祭典「X Games」ではもう半回転増やしたバックサイド2340メロンと立て続けに人類初の大技に成功。後者はギネス世界記録にも認定され、今年1月にも再び成功させた。
迎えた自身初の冬季五輪。荻原はリスクと背中合わせの6回転半よりも、成功させれば高得点を望める5回転半にウエートを置いて予選に臨んだ。

