スノボ界“重鎮”解説者リチャーズ氏が深田茉莉の金メダルを「最悪のジャッジ。彼女に金の授与はあり得ない」と再び物議を醸す批判…銅メダル村瀬心椛を「金に値する」と支持
ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード女子スロープスタイル決勝が18日、リビーニョ・パークで行われ、深田茉莉(19、ヤマゼン)がこの種目で男女を通じて日本人初、冬季五輪の日本女子選手では最年少で金メダルを獲得した。1本目で転倒した深田は2本目で首位に浮上。3本目でさらに得点を伸ばして頂点に立ったが、米放送局『NBC』の解説を務める米スノーボード界の重鎮、トッド・リチャーズ氏(56)は自身のSNSで「今まで見た中で最悪のジャッジだった」と怒りを爆発させ、銅メダルの村瀬心椛(ここも、21、TOKIOインカラミ)が金にふさわしいと痛烈な批判を展開した。
「クソみたいな判定だった」とジャッジを批判
女子スロープスタイル終了後、SNS上ではちょっとした騒動が起きていた。
米国の放送局『NBC』で解説者を務める米スノーボード界の重鎮、トッド・リチャーズ氏が自身のインスタグラムを更新。
「村瀬が金メダリストに値した」という持論のもとでジャッジへの怒りをぶち上げる動画を投稿したのだ。
「今まで見た中で最悪のジャッジだった。完全なるミスだ。お前らはこの件で批判を浴びるだろう。マジでめちゃくちゃだ。スノーボードの発展を阻害する、という話ならよくやったと褒めてやりたい。それほどクソみたいな判定だった」
リチャーズ氏は1998年の長野五輪のハーフパイプに出場。Xゲームで数多くの金メダルを獲得し、同局では5大会連続で冬季五輪の解説を務めている。しかし、木村葵来(きら、21、ムラサキスポーツ)と木俣椋真(23、ヤマゼン)が金・銀を独占した男子ビッグエア決勝では配信サービス『Peacock』でマイクを切り忘れたまま「すごく退屈だった」と問題発言。物議を醸しその後に謝罪に追い込まれていた。
再び批判を浴びそうな過激な表現を連発しながら、リチャーズ氏が高く評価した村瀬の最後のランはどうだったのか。
2位からの逆転と女子ビッグエアとの二冠を狙った村瀬は、レールセクションからジャンプセクションに移った最初のトリックで大技フロントサイドトリプルコーク1260を完璧にメイク。さらにキャブ900をはさんでバックサイド1080でフィニッシュすると、手応えを表現するように何度もガッツポーズを作った。
特にフロントサイドトリプルコーク1260は、10点満点中で10点を獲得している。しかし、1本目のジブでわずかに失敗したのが響いたからか。85.50点にとどまって深田の87.83点を上回れず、最終滑走者の前回北京大会の金メダリスト、ゾイ・サドフスキシノット(24、ニュージーランド)にも上回られて銅メダルとなった。
表彰式後に臨んだフラッシュインタビューで、村瀬は涙まじりに「一番てっぺんを取ってやろうと思っていたんですけど」と銅メダルを振り返っている。
「完璧なルーティンができて、優勝できたかなと思ったんですけど。今までで一番良いランをみなさんへお届けできたのはすごくうれしいんですけど、やはり銅メダルというのが悔しい。そうですね……もっと修行しないといけないと感じました」
先に3本目を終えていた深田も鮮やかなランを見せた。
ジャンプセクションでの最初のトリックで、スイッチバックサイド1260(3回転半)の大技を選択した。1本目で転倒して33.98点の10位と出遅れた因縁のトリック。そのときの900(2回転半)をさらにグレードアップさせた上で鮮やかに成功させ、こちらも10点満点中で10点をゲット。攻める姿勢を貫くランで、2014年ソチ大会から採用されたスロープスタイル種目で、男子を含めて日本人初の金メダルを獲得した。

