
「角田裕毅のF1でのキャリアは終わった」元有名F1ドライバーのシューマッハ氏が辛辣評価…キャデラックが極秘接触ニュースも「来季シート獲得の状況は訪れない」
英メディアに「今季限りで解雇」の可能性を報じられた角田にとって、キャデラックの来季のドライバー候補として名前があがり、実際、水面下で接触までしていることは朗報だが、現在の不振を脱却しなければ、他の候補を上回ることも難しくなる。
英国のF1専門メディア『F1OVER STEER』によると、F1界のレジェンド、ミハエル・シューマッハ氏の弟で、ウィリアムズで6回のGP優勝を誇るシューマッハ氏は、角田が来季のF1シートを獲得する可能性がないという辛らつな評価を明かしている。
「角田のF1でのキャリアは終わったと見ている。レーシングブルズ時代の彼のパフォーマンスは、リアム・ローソンやアイザック・ハジャーと比べても、それほど差のあるものではなかった。しかし、レッドブルでは明らかに打ちのめされているし、レースのたびに過ちを犯し続けている。簡潔に言えば、マックス・フェルスタッペンから大きく遅れを取っている状況を改善できなければ、間違いなくレッドブルから脱落する。さらに来季に至ってはF1のシートを獲得する状況も訪れないと思っている」
シューマッハ氏は、暗に角田が来季キャデラックのドライバーに抜擢される可能性も否定したのだ。
角田は、日本GPから姉妹チームのレーシングブルズからレッドブルへ昇格し、ここまで9戦を終えたが、最高位は第4戦のバーレーンGPでの9位。入賞は3回でこの間に獲得したポイントはマックス・フェルスタッペン(27、オランダ)の「119」に対して、角田はわずか「7」にとどまっている。前戦のオーストリアGP決勝では、完走した16台で最下位に終わった。公式予選では1回目(Q1)の18番手で敗退するなど、5戦連続で3回目(Q3)にすら進めずさらに4戦続けて入賞及びポイント獲得を逃している。
結果だけを見れば、シューマッハ氏が「F1キャリアが終わった」とまで断言するのも無理はない。こうした逆風をはねのけるためにも、今日4日に開幕する英国GPで、巻き返しを見せなければならない。もっとも日本時間20時半開始のフリー走行1回目(FP1)は、若手を育成するレギュレーションのもとで、角田に代わって17歳の神童アービッド・リンドブラッド(英国・スウェーデン)が出走するため、角田の戦いは、日付が5日に変わった同午前0時開始のフリー走行2回目(FP2)からのスタートとなる。