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横浜DeNAのバウアーが阪神打線に攻略され7回4失点で3敗目
横浜DeNAのバウアーが阪神打線に攻略され7回4失点で3敗目

わずか2奪三振の異変?!なぜ横浜DeNAバウアーは勝てないのか…「ハードラック。失投もあったが投球内容的には悪くなかった」と語るも阪神に7回4失点で3敗目

 確かに阪神打線は球種を絞りミート打法を徹底してきた。
 しかし、投手の才木からしか三振を奪えないのは異常だ。2年前は、130回3分の2を投げて130奪三振。ほぼ1回に1個は奪っていた。
 三浦監督もバウアーの投球内容をこう評価した。
「苦しみながらも(ゲームを)壊さず、大量失点をしないように切り替えて我慢の投球をしてくれた。結果が求められる世界なので、結果にはつなげられなかったが、我慢しながら投げた」
 メジャーリーガーは4月にはまだ球数制限がかけられ、オープン戦の延長の調整段階にある。バウアーの3連敗は、そのメジャー方式の調整の影響だとも考えられる。
 だが、現役時代にタイトル獲得の経験のある評論家の一人は、バウアーの異変を指摘をした。
「迫力もキレもなかった。最速155キロは出ていたが、2年前のように制球がアバウトでも押し込むようなストレートがない。ピンチで出力をアップすることもできていない。佐藤の三塁打、近本の本塁打は、ファウルになっていなければならないボール。バウアーが使う縦に落差のあるナックルカーブは、打者の目付を上へ動かして、高めのゾーンのストレートが有効となるはずなのだが、そこでの空振りやファウルが取れていない。いくら阪神がミートを徹底してきていたとしても、才木からしか三振を奪えないのは異常だ。確かにメジャーでは4月はまだ調整段階。バウアーは、全開ではないのだろう。ただクイックを積極的に取り入れて、打者のタイミングを外すなどの新たな取り組みは、ボールに力がないことを本人が自覚しているがゆえに小手先のテクニックに走っているように見える」
 2年前には来日が遅れて、1軍デビューは5月3日の広島戦だった。バウアーは7回98球を投げ、7安打1失点、毎回の9奪三振の好投を見せて来日初勝利を手にした。このシーズン、バウアーは9月に戦列を離れることになったが、10勝4敗、防御率2.76の成績を残した。絶好調となったのは6、7月で無傷の5連勝を飾っている。開幕から参戦した今シーズンは、さらなる上積みが期待されていたが、4月に勝ち星がないまま終われば、2年前とペースはそう変わらず、Vの使者としての役割は果たせない。
 前出の評論家はこう提言した。
「巨人戦でもナックルカーブを3球続けて痛打される場面があった。今回の佐藤もそう。同じ球種が3球も続くと打者は対応できる。すべてバウアー主体の配球になっている。球威やキレが戻るまで、バウアーとコミュニケーションをとり、納得させた上で、データをもとにした捕手主体のリードに切り替える必要があるのでは?」
 バウアーは、次回の先発で真価が問われることになる。

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