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巨人の田中将大が広島戦でも3回8安打3失点でノックアウト…無期限2軍落ちを告げられた(資料写真・黒田史夫)
巨人の田中将大が広島戦でも3回8安打3失点でノックアウト…無期限2軍落ちを告げられた(資料写真・黒田史夫)

もう限界?!「日米通算200勝は見えてこない」巨人の田中将大が3回8安打3失点KOで阿部監督が「次(の登板)はいつとは言えない」と“無期限”2軍落ちを通達…再生の可能性はあるのか?

 昨年オフに楽天から1億円を超える年俸ダウンを提示され、フロントトップの石井氏とのやりとりの中で「必要とされていない」と感じた田中は自由契約を選び退団。巨人が救いの手をさしのべた。初先発となった4月3日の中日戦では5回5安打1失点でゲームを作り初勝利。日米通算198勝目をマークしたが、同17日の横浜DeNA戦では、2回で7安打6失点のサンドバッグ状態でKO。2軍でも登板するなど再調整した上で、移籍3試合目の先発マウンドに立ったが、連続KOされることになった。現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は、マー君の投球をこう評論した。
「最速で148キロは出ていたが、やはり基本のストレートに力がないのが致命的だろう。それと変化球で腕が緩む。全盛期を追い求めるのではなく、新しい技巧派のスタイルに転身しようとしているのはわかるが、いくら変化球を内、外に投げ分けても、この日の広島打線のようにセンター返しを意識されると、よほどストレートの力と変化球にキレがない限り、対応されて打ち損じの確率が減る。カーブ、スライダー、カット、スプリットとほぼ全球種をヒットにされたのはそういうことだ。2軍で調整する中でストレートと変化球のキレがどれだけ戻るかがカギ。それでも中日やその時点で打線の状態がよほど悪いチームでないと通用しないのかもしれない。あと2勝に迫った日米通算200勝は見えてこないのが現状。今回の阿部監督の判断は間違っていない」
 1昨年のオフに右肘を手術。昨年は9月に1試合しか登板しておらず、まだ体の状態が完全に戻っていないとも考えられる。だが、一方で、もうこれが限界だという見方もできる。腕の振りを“縦”に変える魔改造に取り組んだ久保巡回投手コーチとのコンビで期限を区切らずにもう一度、再生に挑むしかないだろう。タイプ的には中継ぎ起用も難しい。阿部監督が次にチャンスを与えるのは、2軍で結果と内容の伴う投球を示し、連戦が続くなど、先発事情が苦しい時しかない。楽天時代の2013年に、おそらく今後も破られることのないであろう24勝0敗のシーズン記録を打ち立てて日本一に貢献、その後、移籍したヤンキースでは7年間ローテーを守り、通算78勝をあげたレジェンド右腕。このまま終わるわけにはいかない。

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