
え?6階級制覇は狙わない?井上尚弥が計量パス後に注目発言…「最終目標としてひとつ上のフェザー級にはチャレンジしていきたい」…5階級制覇目となるフェザー級が最後の階級か
井上は12月に3年30億円の契約を結んだ「リヤドシーズン」のサウジアラビアでWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(英国)への挑戦が計画されている。スパーリングなどでは、ライト級の選手を相手にしているため、大橋秀行会長は、オスカー・デラホーヤ(米国)、マニー・パッキャオ(フィリピン)が持つ史上最多の6階級制覇王者への挑戦となるスーパーフェザー級までは可能だとの考えを持つ。だが、井上は「最終目標」がフェザー級だと明言した。これは注目の発言。フェザー級止まりだと、ライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級に続く5階級制覇まで。5階級でも凄いことだが、その上の6階級制覇までは狙わないということなのか。それとも自らのパフォーマンスが、スーパーフェザー級以上になると発揮できないと感じているのか。真意は不明だが、32歳という年齢を考えてもスーパーフェザー級の挑戦するまでの時間がないと考えているのかもしれない。
女性司会者に「最後に何か伝えたいことはあるか?」と、せっつかれたドネアは、隣に座っている井上にこんなエールを送った。
「あなたは、1試合ごとにどんどん試合内容が良くなっている。このキャリアはどこまでのびるかが、楽しみだ。とても興奮しているよ」
井上は「ありがとうございます。ノニトとの試合がひとつの分岐点になった試合なので。ありがとうございます」と言い、ドネアの肩をたたき、握手を求めた。
井上が言う分岐点は2019年の第1戦。初めてピンチを味わわされた試合だ。
ここで井上は、退席したが、ドネアは「自己満足は世界王者を駄目にするが、彼にはそれがない」と向上心を持ち続ける4団体王者を称えた。
モンスターは“新聖地”T-モバイルアリーナでどんな戦いを見せるのか。注目のゴングは日本時間5日の昼前後とされている。