• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 「井上戦はメガファイト。攻撃的な試合で驚かせることができる」井上尚弥がTKO勝利したフルトンと因縁のあるWBC暫定フェザー級王者のフィゲロアが対戦を熱望
フルトンと因縁のあるWBC世界暫定フェザー級王者のフィゲロア(左)が井上尚弥に対戦ラブコール(写真・REX/アフロ、山口裕朗)
フルトンと因縁のあるWBC世界暫定フェザー級王者のフィゲロア(左)が井上尚弥に対戦ラブコール(写真・REX/アフロ、山口裕朗)

「井上戦はメガファイト。攻撃的な試合で驚かせることができる」井上尚弥がTKO勝利したフルトンと因縁のあるWBC暫定フェザー級王者のフィゲロアが対戦を熱望

 WBC&WBO世界スーパーバンタム級新王者となった井上尚弥(30、大橋)との対戦を熱望する新たな強豪ボクサーが現れた。WBC世界暫定フェザー級王者のブランドン・フィゲロア(26、米国)だ。米国のユーチューブチャンネル「210BoxingTV』に出演して「井上との試合はメガファイトになる。ファンを驚かせることができる」と答えたもの。フィゲロアは井上が8回TKO勝利した前王者のスティーブン・フルトン(29、米国)に2年前に僅差判定負けした元スーパーバンタム級の2団体王者で、この3月にフルトンとのフェザー級での再戦が内定していた。井上がフェザー級に上がってくることを想定しての話だが、WBO世界フェザー級王者のロベイシ・ラミレス(29、キューバ)も対戦を熱望しており、フルトン戦でまた評価を上げた“モンスター”は、階級は関係なく世界中の強豪ボクサーから標的とされる存在となっている。

 「フルトン戦の井上はスピードとパワーだけでなくすべてに正確だった」

 “打倒モンスター”に新たな強豪ボクサーが名乗りを上げた。フルトンの因縁の相手であるフィゲロアだ。ユーチューブチャンネル「210BoxingTV」に出演。井上が8回に沈めたフルトン戦を振り返り、「もし将来井上がフェザー級(126ポンド、57.15)に上げてきたら?」の質問に対して、こう断言した。
「そのことが、すでにファンの間で話題になっていることはわかっている。井上―フルトン戦の前から、井上と私の試合が素晴らしい戦いになるだろうと言われ始めていて、私も(その意見に)賛成だ。私はどんな試合であっても毎回、戦いに向かっていくので井上との試合は素晴らしいものになる。正直に言ってベストの中のベストの選手と戦えれば嬉しい」
 フィゲロアは、26戦24勝(18KO)1敗1分けの戦績を残すWBC世界暫定フェザー級王者。その唯一の1敗は、WBA&WBC世界スーパーバンタム級王者時代の2年前の11月にWBO世界同級王者のフルトンと統一戦を行い1-2の僅差で判定負けしたもの。
 この3月にフェザー級に階級を上げてフルトンとの再戦が内定していたが、正式な契約書を交わしていなかったことから、フルトンは、ファイトマネーが数倍に跳ね上がる井上戦に乗り換えて、その再戦は流れた。結局、フィゲロアは、フルトン戦を予定していた日にWBC世界フェザー級暫定王座決定戦として元WBC世界フェザー王者のマーク・マグサヨ(28、フィリピン)対戦して3-0判定で勝利している。フィゲロアにしてみれば、井上―フルトン戦は、特別な感情の入り乱れるタイトル戦だったのである。
 フィゲロアは、その井上―フルトン戦について、こんな感想を抱いた。
「素晴らしい戦いだった。井上が実力を見せて、ただ素晴らしかった。井上は、なぜパウンド・フォー・パウンドの1人であるのか、なぜもっとも多く注目されるべきなのかを示した。特に軽量級で才能あふれる選手が世界中にいることをボクシングファンが認識し始めている中で、あのようなボクシングを日本のリングから披露したことは素晴らしいこと。大きなことをやり遂げたのは、凄いことだと思う」
 井上の衝撃TKO勝利を称え、さらにこうモンスターを称賛した。
「井上は選手を倒すために必要だと私が思っているものをすべて持っている。機敏さ、スピード、力強さと、彼は必要なものを持っている。フルトンは、この国を離れて王座を防衛しようとしたが、ベストな選手が勝ったということだ」
 フィゲロアは、この試合を戦前から「フルトンに井上は酷すぎる相手だろうと感じていた」そうで、「プレッシャー、パワーの面だけでなく、井上はすべてにおいて正確だった。理想のポジションをキープして、パンチをうまく当てていた。見てわかるように彼は踏み込んでいった」と分析した。
 井上は、試合後に「距離がポイントだった」と語ったが、L字ガードで1ラウンドからプレッシャーをかけて、左ジャブの差し合いから優位に立った。身長で4センチ、リーチで8センチあった体格差から、井上のパンチが届くかどうかが疑問視されていたが、鋭いステップインから左右のボディジャブで布石を打ち、各ラウンドでポイントを積み重ね、8ラウンドの衝撃的なフィニッシュにつなげた。

 

関連記事一覧