今日米ベガス決戦ゴング！「挑戦者が井上尚弥に勝つことはトランプ大統領がローマ教皇の葬儀で喝采を受けるくらいの絵空事だ」海外メディアはモンスターの6ラウンドまでのKO決着を支持

　井上は計量を終えると肩からリング誌の公認ベルト、両手に4本のベルトを持ってカルデナスと、14秒間のフェイスオフ。
「非常に落ち着いていて、よく仕上がっているなという印象です」
　YouTubeで生配信していたESPNの放送ブースに呼ばれた井上は、カルデナスの印象をそう語った。
　その放送席には井上と2度戦った元5階級制覇王者のノニト・ドネア（フィリピン）がゲストとして招かれていた。
　再会を喜んだドネアが「あなたはいろんなことを成し遂げてきた。あなたをやる気にさせているものは何ですか？」とモチベーションについて質問した。 井上は「まだまだ強くなりたいという気持ちですね」といつもの答えを返した。
　ドネアが言う。
「自己満足は世界王者を駄目にするが、彼にはそれがない」
　モンスターにカルデナスがつけいる隙はない。
　勝てばスーパーミドル級の4団体統一王者に復活したサウル“カネロ“アルバレス（メキシコ）が前4団体統一王者時代に作った4つのベルトの防衛記録「4」に並び、それをKOで成し遂げれば、世界王者での通算KO勝利が、現在並んでいる元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス（米国）を77年ぶりに抜き単独最多の23KOとなる。なお試合は、Amazonプライムビデオで、日本にライブ配信され、ゴングは日本時間5日の午後12時前後が予定されている。