• HOME
  • 記事
  • モータースポーツ
  • 「我々は遅すぎる」レッドブル角田裕毅が5秒のタイムペナルティーを克服して10位入賞を果たすも予選PPのフェルスタッペンが4位に沈みチーム幹部が危機感
レッドブルの角田裕毅がマイアミGP決勝で10位入賞を果たすもピットレーンのスピード違反で5秒のペナルティを科せられた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブルの角田裕毅がマイアミGP決勝で10位入賞を果たすもピットレーンのスピード違反で5秒のペナルティを科せられた(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「我々は遅すぎる」レッドブル角田裕毅が5秒のタイムペナルティーを克服して10位入賞を果たすも予選PPのフェルスタッペンが4位に沈みチーム幹部が危機感

 F1の今季第6戦、マイアミGP決勝が4日(日本時間5日)行われ、10番グリッドでスタートしたレッドブルの角田裕毅(24)が10位に入賞し、6位に入った前日のスプリントに続いてポイントを獲得した。28周目でピットインした際のスピード違反で5秒のタイムペナルティーを科された角田は、最後の57周目まで姉妹チーム、レーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(20、フランス)の猛追を受けるも、0秒168差でかろうじて逃げ切った。

 ピットレーンのスピード違反を犯す

 見えない敵との戦いを角田が制した。
 最終57周目に突入した時点で角田は10位で、追ってくるマシンは視認できない。しかし、5秒のタイムペナルティーを科されていた角田は、11位に5秒以上の差をつけてフィニッシュしなければ入賞圏外となるところだった。
 そして11位のハジャーが猛追していた。53周目には4秒9差につけていた姉妹チーム、レーシングブルズのルーキードライバーは、最終的には角田に5秒168差でチェッカー。この瞬間、角田の10位入賞と1ポイントの獲得が決まった。
 もっとも、言い訳のできないミスで角田はペナルティーを科されていた。
 角田は28周目でタイヤ交換のためのピットイン。停車時間2.3秒でコースに復帰し、ハードタイヤでアタックをかけた矢先の32周目に、ピットレーンにおけるスピード違反で5秒のタイムペナルティーが科された。
 オランダのモータースポーツ専門メディア『GP FANS』は、角田にペナルティーが科された件を次のように伝えている。
「FIA(国際自動車連盟)は、マイアミGP決勝でユウキ・ツノダがピットレーン違反を犯したとするスチュワード(審議委員)の指摘を受けて、即時に5秒のタイムペナルティーを科すと発表した。スポーツ規則では、 マイアミ・インターナショナル・オートドロームのピットレーンの制限速度は時速80キロと定められている。角田はそれを時速5.6キロ上回っていた」
 決勝は途中で雨が降る予報が出ていたなかでスタートした。
 10番グリッドの角田は1周目でハースのエステバン・オコン(28、フランス)を抜いて9位に浮上した。しかし、雨を見越したセッティングが影響していたからか、前方を走るフェラーリのシャルル・ルクレール(27、モナコ)との差をなかなか詰められない状況が続き、さらに雨もほとんど降らなかった。
 こうした状況を受けて28周目でピットインして、タイヤを交換した。しかし、直後の29周目にハースのオリバー・ベアマン(19、英国)がメカニカルトラブルでストップ。決勝で2度目のバーチャル・セーフティー・カー(VSC)が導入され、ここで多くのドライバーがピットストップを実施してタイヤを交換した。

 

関連記事一覧