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レッドブル角田裕毅にエースであるフェルスタッペンとの距離が縮まらず厳しい評価(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブル角田裕毅にエースであるフェルスタッペンとの距離が縮まらず厳しい評価(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「フェルスタッペンに比べてツノダのペースに大きな失望」レッドブル角田裕毅に英専門メディアが20人中17番目の厳しい“番付け”評価…本人は「可能性を解き放つ余地はある」と前向き

 だからといって、自信を失っているわけではない。背中が遠いフェルスタッペンに肉迫してみせると、角田はオランダのF1専門メディア『GP BLOG』の取材に対して、強気な姿勢を見せている。
「マックスのレースを振り返れば、1位のスタートから4位でフィニッシュするまで、ペースそのものに大きな差はありませんでした。同時にマックスはすでにマシンの限界に達している感がありますが、僕自身はレッドブルでまだ4レースを終えたばかりで、自分の可能性を解き放つ余地がまだあると確信しています」
 具体的に何をしていくのか。操作が難解とされる今シーズンのマシン、RB21をアプデートさせていくための努力を惜しまないと、角田は同メディアでこう続けた。
「少なくてもマイアミGPでは、チームとして大苦戦を余儀なくされた。マシンに改善が求められるのは明らかで、そのために必要なフィードバックに関して、できる限り支援し続けていく。とにかくいまは、その点に集中するだけだと思っています」
 4分の1となる6戦を終えた段階で、ピアストリがマイアミGPまでの3連勝を含めて4度の優勝をマーク。開幕戦の豪州GPを制したノリスも、マイアミGPを含めて2位に3度入っている。マクラーレン勢以外で優勝したのは、日本GPでポール・トゥ・ウィンを達成したフェルスタッペンだけだ。
 絶好調のマクラーレン勢にストップをかけるべく、レッドブルも16日開幕の次戦エミリアロマーニャGPから、フェルスタッペンと角田のマシンをアップデートさせる。米国のスポーツ総合メディア『sportskeeda』がこう伝えた。
「レッドブルはフロアのアップデートをより完全なものにするとともに、さらに空力的な微調整を行いながらコーナーリング中のマシンバランスと、全体的なドライバビリティー(車両の運転のしやすさ)を向上させる予定だ。フィードバックをセットアップの改善につなげていくツノダの能力は、イモラでフルアップグレードマシンが投入される際に、極めて重要な要素を占めてくるだろう」
 同メディアはさらに、角田個人に対してこうつけ加えた。
「フェルスタッペンとの間に差があると認めながらも、ツノダはペースの差を克服できるとする、楽観的な見方を崩していない」
 イタリアのイモラからモナコ、そしてスペインと続く、ヨーロッパを舞台にした3連戦へ。チームとドライバーが一丸になった戦いが幕を開ける。

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