• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 井上尚弥「次の次」5階級制覇挑戦となるWBAフェザー級王者ニック・ボールとの予備交渉がスタート…名物プロモーターが明かす…「それぞれの戦いに勝たねばならない」が実現条件
井上尚弥とWBA世界フェザー級王者のニック・ボールとの対戦交渉がスタート(写真・山口裕朗/ロイター/アフロ)
井上尚弥とWBA世界フェザー級王者のニック・ボールとの対戦交渉がスタート(写真・山口裕朗/ロイター/アフロ)

井上尚弥「次の次」5階級制覇挑戦となるWBAフェザー級王者ニック・ボールとの予備交渉がスタート…名物プロモーターが明かす…「それぞれの戦いに勝たねばならない」が実現条件

 指名挑戦者として無敗のミルコ・クエジョ(アルゼンチン)がいるが、以前、米老舗雑誌「ザ・リング」は、ウォーレン氏が統一戦を狙っていることを報じていた。ウォーレン氏が「大きな戦い」と表現した次戦がフェザー級の統一戦となる可能性も捨てきれない。
 フェザー級のWBO王者は井上のアンダーカードでTKO勝利で防衛に成功した1m85の長身であるラファエル・エスピノサ(メキシコ)で、WBC王者が、井上にスーパーバンタム級のWBCとWBOのベルトを奪われたスティーブン・フルトン(米国)。そしてIBF王者のアンジェロ・レオ(米国)は24日に大阪で亀田和毅(TMK)との防衛戦を控えている。
 ウォーレン氏は「彼は(その戦いをクリアして)別の戦いをするつもりだ。うまくいけば、年末か2月に彼の(井上との)スーパーファイトが実現することになると思う」と続け、今年12月、あるいは来年2月に井上戦を実現したい意向を明かした。ウォーレン氏は、開催場所までは明かさなかったが、井上が3年30億円の大型契約を結んだ「リヤドシーズン」の本拠地サウジアラビアが有力視されている。 
 ただ井上は、来年5月に東京ドームでWBC世界バンタム級王者、中谷潤人(M.T)とのスーパーマッチが計画されているため、ボール戦を2月に行うことは日程的に難しく、12月開催で交渉が進められることになるだろう。
 ボールは身長157センチと小柄ながら突貫小僧的な超攻撃なファイターで23戦22勝(13KO)1分けの無敗の戦績を誇る。3月には井上と昨年9月に対戦した元IBF世界同級王者のTJ・ドヘニー(アイルランド)を10回にギブアップさせた。ただ蹴りを見舞った反則行為が問題となった。試合後に井上がSNSで「ボール君面白いやつだ とりあえず蹴っちゃダメだよ」と投稿。それにボールも「126ポンド(フェザー級)で戦う準備が出来たら教えてください」とリプライし、さらに井上が「2つの拳があれば十分だ」と返すなど、早くもSNSでの応酬も話題となっていた。
 まず9月にアフマダリエフというスーパーバンタム級の最強挑戦者を撃破しなければ次へと進めないが、日本人初となる5階級制覇への挑戦ともなる、そのボール戦も、両者のファイトスタイルから見て、激闘になるのは必至。ファン、そして井上自身が「ワクワクする」ようなビッグファイトが待ち受けている。

関連記事一覧