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  • 井上尚弥の元スパー相手に判定勝利のグッドマンが「ローン地獄でドッグフードまで食べた」と涙の衝撃告白…「彼が逃げているとは言わないが」IBF&WBOの暫定世界王座を狙う計画も
目の負傷で井上戦を2度キャンセルしたグッドマンが復帰戦でモンスターの元スパー相手に3-0判定勝利(ノーリミット・プロモーションの公式SNSより引用)
目の負傷で井上戦を2度キャンセルしたグッドマンが復帰戦でモンスターの元スパー相手に3-0判定勝利(ノーリミット・プロモーションの公式SNSより引用)

井上尚弥の元スパー相手に判定勝利のグッドマンが「ローン地獄でドッグフードまで食べた」と涙の衝撃告白…「彼が逃げているとは言わないが」IBF&WBOの暫定世界王座を狙う計画も

 さらに「今私は(井上に挑戦できる立場の)反対側にいる。完璧ではないが、これが始まりだ。チームは、私にとって最善のことをしてくれるだろう」とも語った。
 この日の試合で、再びカットすることになり、もう古傷どころか、爆弾になってしまった両目の上については「この怪我については対処する方法を見つけるつもりだ。それが私の仕事。賢い戦い方を見つける」という。
 フォックスニュースの豪州版によると、グッドマンと契約するノーリミット・プロモーションのジョージ・ローズCEOは、現在1位のIBF、同2位のWBOの暫定世界戦の実現へ動く考えを明かしたという。
 井上は、9月14日に名古屋でWBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦。それをクリアすれば、4つのベルトを持ったまま、1階級上げて12月にサウジアラビアでWBA世界フェザー級王者のニック・ボール(英国)に挑む予定だが、しばらくIBFとWBOの指名試合をクリアできないところにつけ込んで暫定世界戦を画策しようというのである。
 当初は、ノーリミットの契約選手である前WBO世界スーパーウエルター級王者ティム・チュー(豪州)が7月に米国でWBC世界同級王者セバスチャン・フンドラ(米国)に再び挑む興行に、そのグッドマンの暫定世界戦を計画していた様子。今回の目のカットで、それは難しくなったが、9月には実現したいという。
 同メディアによると、IBFの3位が井上が倒した元WBA&IBF王者のマーロン・タパレス(フィリピン)、WBOは1位が25戦無敗のカール·ジャメス·マーティン(フィリピン)でこの2人が対戦候補。IBFかWBOの暫定王者となり、来年5月に東京ドームで予定されているWBC世界バンタム級王者、中谷潤人(M.T)とのスーパーマッチを終えた後のモンスターに暫定王者として挑むプランだというのである。
 ローズCEOは、井上のスパー相手を務めていたエスピノーザの試合後のコメントを間接的に明かして、その井上戦の実現をアピールした。
「エスピノーザは、『井上とサム(グッドマン)は違ったタイプのファイターだが、それは非常にいい勝負になるだろう』と言ったんだ。エスピノーザは、サムの動き、パンチを当てることが難しいことに驚いていた。そして『それは井上を悩ませるだろう』と言った。彼は実際に『どっちが勝つかわからない』と言ったんだ」
 あくまでも、ローズCEOの弟が、エスピノーザから聞いたという伝聞コメント。社交辞令だった可能性もあり、その信憑性に疑問符はつくが、グッドマンが井上への挑戦をあきらめていないことだけは間違いない。
 一方の井上陣営の大橋秀行会長はエスピノーザの敗戦を予想していたが、今度の対戦の可能性に消極的な姿勢を明かしていた。興行主として目の古傷という“爆弾”を抱えているグッドマンと再び対戦の交渉テーブルに着く可能性はよほどのことでもない限りないだろう。

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