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左からフランコの弟の前WBC世界スーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス、WBA王者のフランコ、トレーナーのロバート・ガルシア氏
左からフランコの弟の前WBC世界スーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス、WBA王者のフランコ、トレーナーのロバート・ガルシア氏

なぜ大晦日に井岡一翔と統一戦を争うWBA王者フランコは「勝算は100%」と豪語したのか…全米屈指の名トレーナーが戦略用意

 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(33、志成)と2団体統一戦(31日・大田区総合体育館)を戦うWBA同級王者のジョシュア・フランコ(27、米国)が28日、東京目黒区の志成ジムで公開練習を行った。普段は、丸メガネを着用していることから「プロフェッサー(教授)」の愛称で呼ばれる王者は、「勝算は100%」と断言。遠視が試合に影響しないか?気になるところではあるが、全米屈指の名トレーナーとして知られるロバート・ガルシア氏(47)は「WBC同級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(32、メキシコ)とのビッグマッチを戦うために2つのベルトをまとめて日本を発つ計画だ」と豪語した。運命のゴングまであと2日だ。

 遠視矯正の丸メガネで愛称は「教授」

 

 丸メガネが似合う。WBA王者のフランコは、お笑いコンビ「ミキ」の弟みたいな顔をしている。
 愛称は「プロフェッサー(教授)」。初めてジムにきたときもメガネ姿で色柄のシャツを着ていたため「おまえはボクサーか?まるで教授みたいだ」と、そう名付けられたという。
 ダテメガネかと思ったが、遠視を矯正するための度の入った本物のメガネ。視力の悪さは、1ミリ単位でのディフェンスやカウンターを狙う世界レベルの高度なボクシングの攻防に影響を与えそうだが、「経験や感覚で対応できるので試合にはあまり影響は及ぼさないでしょう」(元WBA世界スーパーフライ級王者・飯田覚士氏)との見方がある。
 1年半ぶりのリングで、しかも、初めての敵地での試合になるが、「すごくいい感じで準備はできている。日本は寒いが、私の地元も同じようなものでほとんど変わらない」と不安はない。
「とてもエキサイティングな試合で大晦日の花火となるだろう。興奮しているし、いい試合になる。チャンピオンとして新年を迎えたい」
 緊張した様子もなくそう語った。
 フランコ陣営は全員がマスクを着用。約束時間の30分も前に到着してフランコはずっとスマホをいじっていた。敵陣営のジムでの公開練習だが、ピリピリとした空気はない。非常に友好的だ。
 父親と共に同行してきた弟の前WBC世界スーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス(22)が、帝拳の契約選手で、名トレーナーとして名高いガルシア氏は、元IBF世界スーパーフェザー級王者だが、デビュー当時は帝拳所属で3試合を日本で戦っている親日家。それだけに敵対ムードもないのだろう。
 井岡については映像で研究を重ねてきた。
「総合的に彼は優れたファイターで経験が豊富なことは理解している。だが、自分はより優れたファイターだ。重要なことは自分のことで井岡は気にしていない。彼の弱点は分かっているが、それは言えない」
 そして試合展開については、「彼がどのように来るかを見ていくが、試合を支配して進めていく。KOか?判定狙いか? ただ勝つだけ。自分のベストを尽くすだけ」と続けた。
 彼がいう“支配”とは、前へのプレスと、ジャブ、ワンツーを軸とした得意の手数で、井岡を圧倒すること。18勝(8KO)とKO率が低いフランコの武器は、相手にペースを渡さないアグレッシブさと、メキシカン独特のタイミングで打つパンチで、井岡陣営が警戒して対策を練っている部分。
 勝つ自信は何パーセントか?
 そう質問すると「100%」と即答した。
 なぜ彼は、そう豪語できたのか。

 

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