
「まだまだやるべきことはたくさんある」レッドブル角田裕毅がエミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目でエースのフェルスタッペンに0.092秒差と肉薄の8番手
しかし、マクラーレン勢の背中には届かない。FP1で7位、FP2では5位だったフェルスタッペンは苛立ちを隠せない。英国のF1専門メディア『PLANETF1.com』によれば、フェルスタッペンはFP2後にこんな言葉を残している。
「いくつかのアップデートは少し機能した。しかし、現時点では十分な速さがない。特にコーナーでのバランスをよくして、マシンを今日よりも速く走らせるためには、もう少し努力が必要であることは間違いない」
ドイツのモータースポーツ専門メディア『MOTORSPORT.TOTAL.com』は、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮、ヘルムート・マルコ氏(82)が現段階における白旗をあげたとして同氏のコメントを伝えた。
「私たちはアップデートで多くのことを達成したが、原則としてマクラーレン勢にそれほど近づけていない。セットアップの詳細はまだ改善される余地があるかもしれないが、彼らが絶対的に優れているという事実は変わらない」
ドライバーランキングとチームランキングの両方でトップを独走するマクラーレン勢。マシンに悩みながらも、公式予選、そして決勝で必ずタイムを伸ばしてくるフェルスタッペン。ライバルや強敵との差を詰めても、角田は泰然自若としていた。
前出のF1公式サイトによれば、FP2の段階でピアストリに0秒534差、ノリスには0秒509差となっているマクラーレン勢に対して、角田はこう語っている。
「FP2で僕たちがかなり接近するのはいつもの話だと思う。予選と決勝では、彼らはさらに前へ進んでいく。そのなかで僕たちは、マシンで改善しなければならないことに焦点を当てる。少なくとも僕は自分自身に集中して、改善し続けるだけだと思う」
さらに具体的な改善点にも、角田は次のように言及した。
「今日は初めてロングランに臨んだが、マシンに関して、いくつかの限界が見られたのは非常にポジティブなことだと思っている。明日はロングランにショートランを組み合わせながら、すべてを確実にまとめていきたい」
FPの最大の目的は、さまざまなデータの収集となる。アップデートされた今季のマシンRB21を、今日17日のFP3でさらに運転しやすいものに仕上げていく角田は、日本時間の17日23時から最初の関門となる公式予選に臨む。