
「オレのスタイルなら井上尚弥に勝てる」亀田和毅に苦戦の判定勝利でV1成功のIBF世界フェザー級王者レオが豪語…「(オレの左フックに注意して)しっかりガードを上げておきな!」
実は、レオは、米ラスベガスで井上から2ラウンドにダウンを奪ったことで8ラウンドTKO負けしたものの評価をグンとアップさせたWBA1位のラモン・カルデナス(米国)と同じ「ProBoxTV」の契約選手。
あの試合についての感想を求められると「カルデナスはいい試合をした。敬意を表したい。井上からダウンを奪った左フックが素晴らしかった」と、挑戦者の健闘を称えた上で、「だが、そのあとの井上の対応力、調整力が素晴らしかった」と、3ラウンドから盛り返したモンスターへの敬意も忘れていなかった。
レオの得意のパンチは、亀田戦では不発に終わったが、ロペスを沈めた左フック。カルデナスが井上を倒したパンチと同じだ。
米メディア「ボクシング・シーン」の記者から「あなたの左を井上にぶち込んだらどうなるか?」と質問されてニヤっと笑った。
「ふふふ。ガードをしっかりと上げてきっちりと対応することだな」
早くもそう宣戦布告した。
だが、現状、初防衛戦をクリアしたばかりのレオはフェザー級最強の王者ではない。米老舗「リング誌」の各階級の独自ランキングのフェザー級では、現在王者の認定はなく1位は、WBO世界王者のラファエル・エスピノサ(メキシコ)で、レオは2位。3位にWBA世界王者のボール、4位にスーパーバンタム級のWBC&WBO王者時代に井上に8回TKOで敗れて2つのベルトを奪われたが、フェザー級に階級を上げてWBC王者に返り咲いたスティーブン・フルトン(米国)がランキングされている。レオが、井上の挑戦を受けたいのであれば、まずフェザー級のベルトを統一しておく必要があるだろう。
レオが言う。
「少しのバケーションを取ってから、私のチームと話し合って、今後については決めていきたい。地元のアルバカーキーでも試合をしたいが、最高の一番のチャンプになるには、全部のタイトルが必要になる」
統一戦への意欲を口にした。
モンスターからの挑戦を巡るフェザー級のサバイバルが火花を切っている。