
「多くの人が中谷潤人は井上尚弥を倒せる男だと言っている」大物プロモーターのボブ・アラム氏が来年5月東京ドームでのスーパーファイトを「カネロvsクロフォードより面白い」と評価
プロボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者、井上尚弥(32、大橋)の共同プロモーターである米大手プロモート会社「トップランク社」のボム・アラムCEO(93)が来年5月に東京ドームで計画されているWBC世界バンタム級王者、中谷潤人(27、M.T)とのスーパーマッチについて注目発言を行った。米老舗雑誌「ザ・リング」が報じたもので、アラム氏は、中谷を「多くの人が井上を倒せる男だと言っている」と評価した上で、9月13日に予定されているスーパーミドル級の4団体統一王者サウル“カネロ”アルバレス(34、メキシコ)対元2階級4団体統一王者で現WBA世界スーパーウエルター級王者テレンス・クロフォード(37、米国)と比較して「それ以上に面白い試合になる」と断言した。
「中谷は井上の次の日本最高ファイター」
93歳の超大物プロモーターが、来年5月に東京ドームで計画されている井上vs中谷のスーパーマッチに対しての注目発言を行った。
リング誌が報じたもので、アラムCEOは、「多くの人が、中谷は井上を倒せる男だと言っている。だからビッグファイトなんだ。本当の本当の戦いだ」と、中谷の実力を認めた上で、この試合への最大級の期待を口にした。
全米ではメキシコ記念日の「シンコ・デ・マヨ」ウイークにサウジアラビアでIBF世界同級王者ウィリアム・スカル(キューバ)に3―0判定勝利して、剥奪されていたベルトを取り戻して再び4団体統一王者に返り咲いたカネロと、井上より先に史上先の2階級4団体制覇を成し遂げ、現在階級を上げてWBA世界スーパーウエルター級王者となっているクロフォードが9月13日に対戦するドリームマッチが話題となっている。だが、アラム氏はその試合と井上vs中谷戦を比べてこう断言した。
「軽量級の試合を本当に知っている人たちやフォローしている人たちは、カネロとクロフォード戦と同じくらい、いやそれ以上にこの試合を面白い試合だと考えている。そして日本史上最大の試合になるだろう」
アラム氏は、中谷についても詳しく説明している。
「軽量級の日本人のトップ選手たちは、みんな本当に素晴らしい戦いができる。彼らは本当に規律正しい。(今度)中谷が戦う相手は、とても厄介なサウスポーだ。でも、中谷はよく訓練されている。私は井上の次に中谷が最高の日本人ファイターだと思う」
中谷は、6月8日に有明コロシアムでIBF世界同級王者の西田凌佑(六島)と悲願の団体統一戦を行うが、その対戦相手の西田を評価した上で、中谷を「モンスターの次」の日本人最高ファイターと表した。
アラム氏は大の井上ファンとして知られる。
早い段階から井上に目をつけて共同プロモーターとして契約し、日本での試合も、ほぼ全試合来日して観戦。今回、米ラスベガスでのラモン・カルデナス(米国)戦をT-モバイルアリーナで開催したのもアラム氏だ。93歳にして意気軒高で、ラスベガスでの試合後には、大橋秀行会長らをステーキ店での祝勝会に誘ったが、タクシーを使わずに歩いて移動。大橋会長をビックリさせている。
さらにアラム氏は、米メディア「FightHype」のインタビューでも、井上賛辞を展開させた。今年1月のキム・イェジュン(韓国)との防衛戦の公式会見で発言した元6階級制覇王者、マニー・パッキャオ(フィリピン)よりも「井上が上」という持論を再度、強調した。