
「できるだけ多くのポイントを稼げ!」カナダGPに挑む角田裕毅にレッドブル重鎮が厳命…日本人初の通算100レースとなる角田は「特別な機会にふさわしい結果をマークする」と決意
前日には、英国のF1専門メディア『F1OVERSTEER』が、非公式な情報としながらも「今季か限りで角田が解雇され、チームを完全に離れる見込みとなった」と伝えた。来季は角田に代わり、アイザック・ハジャー(20、フランス)を姉妹チームのレーシングブルズから昇格させ、そのレーシングブルズの空いたシートには、F1スーパーライセンスの特例発行が承認された神童、アービッド・リンドブラッド(17、英国・スウェーデン)を抜擢するという衝撃の構想だという。
前出のドイツの一般メディアによると、マルコ氏は、ハジャーを「彼はセンセーショナルだよ」と高く評価。
「彼は、自分がそこに精通しているかどうかに関係なく、すべてのトラックでうまく運転している。彼のF1デビューは、これまでのところ私たちの期待を遥かに上回っている。彼には確かに素晴らしい未来が待っている」とまで称賛している。
ルーキーのハジャーはレッドブルの姉妹チームであるレーシングブルズですでに角田を上回る「21」ポイントを獲得している。
いつ角田がその座を取って代わられてもおかしくない。
角田にとってカナダGPは通算100戦目となる節目のレースだ。前出の「speed cafe」によると、ここまで99戦で獲得した総ポイントは「101」で最高位は2021年のアブダビGPでの4位。
角田は、日本人初となる通算100レースについて「少しクレイジーな感じがする。始めたばかりのようにも感じるが、これが常に私の人生だったようにも感じる」と語り、こう続けた。
「その100レースのすべてが特別なものだと感じ、このスポーツに参加できて幸運だと感じている。そして100回目のレースでその機会にふさわしい結果をマークしたいと思っている」
角田は、マイルストーンとなるモントリオールで、マルコ氏の厳命に応え、取り巻く多くの不安をかき消すような結果を残すことができるのだろうか。