• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 「結果は“いまいち”だったが前進できる材料はいっぱいあった」大谷翔平が663日ぶりの復帰マウンドに手ごたえ…1回28球2安打1失点も最速は161.2キロをマーク
大谷翔平がパドレス戦で663日ぶりに復帰マウンド。1イニングを投げて2安打1失点だった(写真・アフロ)
大谷翔平がパドレス戦で663日ぶりに復帰マウンド。1イニングを投げて2安打1失点だった(写真・アフロ)

「結果は“いまいち”だったが前進できる材料はいっぱいあった」大谷翔平が663日ぶりの復帰マウンドに手ごたえ…1回28球2安打1失点も最速は161.2キロをマーク

 そして大谷はマウンドを降りると、ベンチへ下がらず、ベンチ前で、レガースや肘当てなどをつけて、汗まみれで第1打席に備えた。パドレスの先発、シースに対しての第1打席は三振。「1イニングか、2イニング」と予告していたロバーツ監督は、2回のマウンドに大谷を送らなかった。
 大谷の復帰マウンドは、打者5人に28球を投げ、ストライクが16球で、球種の内訳は、スイーパー10球、フォーシーム9球、シンカー8球、スプリット1球だった。逆球や、引っかかったボールも目立ったが、スピード、球威、変化球のキレは申し分なかった。
 「大谷ルール」でDHに切り替えてそのまま1番で試合出場を続けた大谷は、失った1点を自らのバットで取り戻した。3回だ。二死三塁から外角低めへ落ちる変化球を左中間へ運ぶタイムリー二塁打。さらに打者一巡の攻撃を見せた4回にも二死一、二塁から、見送ればボールの高めのストレートを強引にライト前へもっていって、この日、2打点目。5-2とリードを広げた。
 結局、ドジャースは、7人の投手をつぎ込んで6-3で逃げ切り、大谷の記念すべき二刀流復帰試合を白星で飾った。
 試合後、グラウンド内でフラッシュインタビューに応じた大谷は、まず「嬉しい気持ちと、戻ってこれて、色んな方の支えがあって、今日復帰できたので、その方々に感謝したい」と、ここまでサポートしてもらった人々へ感謝の意を伝えた。
 そして投球内容についてはこう続けた。
「結果的には、“いまいち”でしたけど、まあ自分の中でいいイメージを持って前進できる材料はいっぱいあった。いい1日だった」
 また二刀流復帰ゲームを勝利で飾れたことに関しては、「いいオフェンス、ブルペンもそうだったが、1回から9回まで全員で勝ち取った、いい勝ちだった」と胸を張った。
 今後も、球数に制限をつけながらの“リハビリ二刀流”が続く予定。通常モードに戻るのは、7月15日の球宴後になるのだろうか。

関連記事一覧