
「大谷翔平が目指しているものからはまだほど遠い。だから我々は今回の登板を参考にしない」“疑惑ハーフスイング”からの犠飛で打点記録のパ軍”看板打者”マチャドが二刀流の進化に警戒
MLB公式やESPNによると、デイブ・ロバーツ監督は「1イニングの半分くらいは心酔したマニアのような気分だった。100マイル(約160.9キロ)よりも適度な97マイル(約156キロ)、96マイル(約154.5キロ)あたりを望んでいた。だが、戦う選手は、グラウンドで力を出そうとする。そして100マイル(同)を持っていれば、それを使っていくだろう。それが彼が行ったことだった」と想定以上のスピードが出ていたことを明かした。
そして「彼がチャレンジを好んでいることは分かっている。彼はそのプロセスを楽しんでいる。彼はただ気持ちよく二刀流プレーヤーをこなしているのではないと思う。二刀流をうまくやっていけることに彼がプライドを持っているのだと私は思う」と称えた。
MLB公式サイトは、4回にセンター前へ勝ち越しの2点タイムリーを放ったマックス・マンシーの大谷評を紹介している。
「投げて、それから打席で打つことがどれだけハードなことかをいつも理解している。しかし、マウンドに上がって、それからダグアウトに戻って(打つ準備をする)彼を目の当たりにした。我々のチームの中で、それを目にするのは、少しばかり違って見える」
エンゼルス時代の二刀流しか知らなかったマンシーは、実際にチームメイトとなった二刀流の現実に驚愕していた。
またサンディエゴユニオントリビューン紙によると、“疑惑のハーフスイング”から一転、打点をマークしたマチャドは、「ファンたちはショウを見ていた。みんながこの最初の登板を期待していた。このことに準備していた。そして、とても特別だった」と、大谷の感動的な復帰マウンドの雰囲気を語った上で、こう続けた。
「彼が目指しているものからは、まだほど遠いのだろう。だから、我々は今回の登板を参考にしない。小さなサンプルに過ぎない。この先彼と対戦するのが楽しみだ」
まだ1イニングのリハビリ登板であることをマチャドは示唆して、“大谷のマックスがこんなものではない”と警戒した。
ちなみに大谷が4回にタイムリーを放ち、三塁へ進んだ際に、三塁を守るマチャドは「スイングしたの?していないの?」と“疑惑のハーフスイング”に“ド直球”の質問を投げかけられたという。
大谷の次回登板は、投球の影響を見て決められるが、異常がなければ、1週間に1度のペースで1イニングから2イニングのリハビリ登板を継続して、徐々に球数とイニング数を増やしていく方向だという。