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中日の立浪監督が契約最終年となる3年目にかける覚悟を語る(写真・黒田史夫)
中日の立浪監督が契約最終年となる3年目にかける覚悟を語る(写真・黒田史夫)

【独占激白】「プロ野球は結果の世界。いつでも辞める覚悟はしている。来年もやりたいとかそんな気持ちはない」中日の立浪監督が語る契約最終年となる3年目の開幕へ向かう覚悟

 中日の立浪和義監督(54)の独占インタビュー最終回。3年契約の最終年を迎える指揮官は、この2年間は共に最下位と結果を残せなかった。巨人を退団した中田翔(34)を獲得するなどオフに大型補強をしたが、チームはまだ世代交代の狭間にある。今年にかける覚悟を聞いた。

 「もちろん優勝。スタートから3位を狙うチームなどありえない」

 

 2024年シーズンの目標を聞いた。
「もちろん優勝です。スタートから3位を狙うチームはありえない」
 だが、こう付け加えた。
「2年で土台を作ったチーム。(優勝へは)段階がある。まずは首位争いに加われるように」
 これが本音だろう。
 この2年間でチームの血を大胆に入れ替えた。
一昨年オフには、京田と阿部を放出して涌井と砂田を獲得、現役ドラフトでは、横浜DeNAの細川を指名した。昨季途中には、日ハムとの間で山本拓、郡司との交換で宇佐見、齋藤を獲得するトレードを成立させた。
 今オフには、オプトアウトを行使した中田を獲得。戦力外組からは、巨人からベテランの中島、ソフトバンクから上林、阪神から山本泰、板山を獲得するなど、大胆な補強に動いた。新外国人としては大失敗したアキーノに代えてディカーソンが加わった。キューバから育成で獲得したショートのロドリゲスも新外国人だ。
 またドラフトでも2022年には2位で明大の村松、6位で亜大の田中、7位で日本新薬の福永と3人の内野手を指名し、開幕前の怪我で1軍登録が1試合もなかった田中を除く2人は出場機会を得た。今回のドラフトでも2位で三菱重工Eastの津田、3位で仙台大の辻本という2人の評判の即戦力ショートを指名して、さらに内野の層を厚くした。
 ドラフト1位の亜大の草加がトミー・ジョン手術で今季の戦力にならないというアクシデントはあったが、投手陣は、ナンバーワンの阪神にもヒケを取らない盤石の布陣が整っている。
 先発は、小笠原、柳、高橋宏、涌井、メヒアの5枚に加えて、左腕エースの大野が肘のリハビリを終えて復帰。さらに梅津らも控えており、中継ぎ陣も、松山、勝野、清水、藤嶋、橋本、祖父江、フェリス、福にヤクルトから現役ドラフトで獲得した梅野、2021年オフにソフトバンクから又吉の人的補償で獲得した岩嵜らが揃って層が厚く 絶対的守護神のマルティネスも亡命することなく無事にキューバから来日した。
 昨季チーム打率.234、得点390、本塁打71とすべてリーグワーストだった打線さえ立て直せれば、勝負にはなる。そして、この2年間で、その土台を作れたとの手応えが、立浪監督にあるのだ。
「正直、去年は田中がいればチームが変わるかもと思っていた。怪我のアクシデントだけは仕方がない。ポジション的には、代わりがいなかったので選手は競争することなくチャンスをもらった。だが、今年は競争ができるようになった。油断をしていたら、出場していた選手だって取って代わられる可能性もあるでしょう」

 

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