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スアレス(左)から報復死球を受けた大谷翔平が自軍がベンチを飛び出すことを制する(写真・AP/アフロ)
スアレス(左)から報復死球を受けた大谷翔平が自軍がベンチを飛び出すことを制する(写真・AP/アフロ)

大谷翔平への“報復死球”認定の元阪神スアレスが「意図的ではなかった」と出場停止処分に異議を申し立てて5分間の猛反論…「ロバーツ監督は何でも言える。大谷とのやりとりはなかった」

「ロバーツ監督は意図的だと言っているが?」と聞かれたスアレスは冷静に返した。
「それは彼らの意見。そうではなかったとしても、そのように取ることはできる。彼らは自分たちの言いたいことを何でも言える」
 また自軍の看板打者、タティスへの死球は今シリーズで3個目だった。ドジャースが意図的にぶつけたと思うか?と質問され「分からない。その質問は彼ら(ドジャース)に向けてのもので、彼らが答えを持っている」と、暗にその可能性があることを示唆した。
 だが、警告試合を宣告されている中での死球は故意でなかったとしても退場処分となる。
「両チームに警告が出されていたことは分かっていたが、あの状況の中で彼にぶつけようとしたものではないのは明らか。それは審判たちによる判定だった」
 スアレスは不服そうだった。
 そして質問は、米メディアが「平和の使者として品格を示す」と絶賛した大谷の“神対応”に及ぶ。
――大谷が自軍の選手たちにベンチに戻るように手を振ったのに気がついたか。大谷とすれ違った時に話をしたのか?
「いや、我々にやりとりはなかった。(2人は共に)そうしたやり合いは望んでおらず、私は試合を終わらせたかったが(審判に)退場させられたんだ」
 スアレスは約5分間の激白の中で、一度して表情を変えなかった。笑うことも、不快感を示すことも、そして悲しむこともなかった。
 しかし最後に不穏な発言を残した。次の両チームの次の対戦は8月15日からのドジャースタジアムでの3連戦。「両軍の緊迫感を解消する時間としては十分か」との問いにこう答えた。
「我々のライバル関係で、いつも緊張感がある試合になることは分かっている。それは野球にとっていいこと。我々としてはフィールドに立ち、エラーなく良いパフィーマンスを見せていかなければならない」
 まだ両軍に緊張感が続くことを示唆したのだ。現在ドジャースはナ・リーグ西地区の首位でパドレスは6ゲーム差の3位となっている。

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