• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 「辛抱するのも監督の務め。コーチがフォローせよ」阿部監督が見逃し三球三振&バント失敗の泉口を3回で“懲罰交代”も最下位ヤクルトに痛恨の逆転負け…巨人大物OBが“モノ申す”
巨人の阿部監督が見逃しの三球三振&バント失敗の泉口を3回で“懲罰交代”(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)
巨人の阿部監督が見逃しの三球三振&バント失敗の泉口を3回で“懲罰交代”(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「辛抱するのも監督の務め。コーチがフォローせよ」阿部監督が見逃し三球三振&バント失敗の泉口を3回で“懲罰交代”も最下位ヤクルトに痛恨の逆転負け…巨人大物OBが“モノ申す”

 スポーツ各紙の報道によると、阿部監督は、泉口の交代理由を「今日は戦力にならないなと思って代えました」と説明したという。
 バッティングレガースなどを持って、涙目で一度ベンチ裏に下がろうとする泉口にベテランの長野が何やら話しかけて慰めている姿が印象的だった。
 巨人の大物OBである広岡氏は、阿部監督の懲罰交代に苦言を呈した。
「チーム全体を引き締める見せしめの意味もあったのかもしれないが、辛抱するのも、監督の務め。ミスがどれだけ大きいものだったかは選手が一番わかっている。指揮官は、ある程度、我慢することも必要なのだ。私も監督時代に懲罰交代も高額な罰金を取ったこともある。厳しい姿勢をチームの方針として打ち出すことは、もちろん一体感を作るためには大事なことだが、落とされた選手は、精神的なダメージも負うのでそこはコーチがフォローしてあげなければならない。私が監督の時、それは森(祇晶コーチ)の役割だった。今のチームで誰がその役割をやるのかは知らないが、それをしなければ懲罰交代をした意味はない」
 これで借金「1」。中日戦が雨天中止となった首位阪神とのゲーム差は9に広がった。19日からは前半戦最後のカードとして東京ドームで阪神を迎え討つ。貯金「1」にして阪神に3連勝することでなんとかミラクルの可能性を引き寄せたかったが、最下位のヤクルトに自滅して足もとをすくわれた。
 広岡氏がこう檄を飛ばす。
「逆転優勝の可能性はこれっぽっちもない。このままじゃ野球がつまらなくなる」
 かろうじて巨人は2位をキープしているが、3位の横浜DeNAとは0.5差で、今季は5勝8敗1分けと相性の悪い4位の広島とも1.5差しかない。4番岡本の離脱が響いているとはいえ、まだ前半戦の段階でクライマックスシリーズへの出場権争いがテーマになるようではいかにも寂しい。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)

関連記事一覧