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角田裕毅の途中解雇が回避されたことをホンダ・レーシングの渡辺康治社長が明言(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅の途中解雇が回避されたことをホンダ・レーシングの渡辺康治社長が明言(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「角田裕毅がサマーブレイク中に退団する話は全く出ていない」レッドブルにパワーユニットを供給しているホンダの渡辺社長が揺れる去就について注目発言…「原則として今季終了まで出場」

 深刻な不振に陥っているF1のレッドブルの角田裕毅(25)の去就に対して、同チームへパワーユニットを供給しているホンダ・レーシングの渡辺康治社長が「今季途中の解雇はない」と明言した。複数の海外メディアが19日までに報じたもの。先の英国GPを視察に訪れた渡辺社長がレッドブル側に直接確認を取ったという。サマーブレイク中の最悪事態は回避されそうだが、今季限りでの解雇は濃厚で来季以降の状況は不透明だ。25日に開幕の次戦ベルギーGPから、角田はF1界への生き残りもかけて戦っていくことになる。

 「様々な噂があることは承知しているが…」

 最悪の事態は回避されそうだ。
 角田はオーストリアGP、英国GPと続けて最下位でフィニッシュ。極度の不振を脱却できず、サマーブレイク中の電撃解雇も取り沙汰され、チームはクリスチャンン・ホーナー代表(51)を電撃解雇し、レーシングブルズのローラン・メキース氏(48)を新代表に据える衝撃的な人事を敢行した。
 その中でエンジンを含めたパワーユニットをレッドブルへ供給しているホンダ・レーシングの渡辺社長が、角田の去就に関する注目発言を行った。
「第一にサマーブレイク中に裕毅が退団する話はまったく出ていません。さまざまな噂があることは承知していますが、イギリスGPが開催されたシルバーストーンでチームに確認しました。原則として裕毅は今シーズン終了までレッドブルでレースに出場することを、ここで明確にしたいと思っています」
 英国のF1専門メディア『GP BLOG』が報じたものだ。
 角田は18歳になる2018年に、ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトの育成ドライバーに選出。ホンダがパワーユニットサプライヤーとしてレッドブルと提携した同年夏以降からは、ホンダに支援される形でヨーロッパへ進出。2021年にはアルファタウリ(現レーシングブルズ)からF1へ参戦した。
 5年目を迎えた今季は第3戦の日本GP直前に、不振にあえぐリアム・ローソン(23、ニュージーランド)と入れ替わる形でレッドブルへ昇格。その際、ホンダの影響力が大きく作用したとも言われており、渡辺社長はホンダ・レーシングを通じて、「Hondaの育成プログラム出身で、F1ドライバーとして5年目を迎え大きく成長した角田裕毅選手が、強豪チームであるRed Bull RacingからF1に参戦することをうれしく思います」とコメントしていた。
 日本GPを視察した渡辺社長は、先の英国GPで9戦ぶりに現地視察。
 前出の『GP BLOG』によると、同社長は、その際、日本の専門メディアからインタビューを受けて「(レッドブルの)期待は変わっていません。シーズン後半のどこかで結果を出すことができれば、裕毅の将来の可能性が広がると思っています」と語ったという。またスペインのF1専門メディア『Fi.com』も同社長のコメントを引用。タイトルに「ホンダの渡辺氏、角田の退団説を止める」とつけた記事のなかで、角田がレーシングブルズから緊急昇格した3月下旬に、ホンダ・レーシングとレッドブルとの間でかわされたやり取りの一部をこう報じた。

 

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