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  • 「正直まだ苦労している。イライラしている」角田裕毅がベルギーGPフリー走行1回目で18番手、スプリント予選は12番手と沈みSQ3進出逃す…「不必要な低速走行」で戒告処分も
ベルギーGPのスプリント予選で角田裕毅は12番手に終わりSQ3進出を逃す(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
ベルギーGPのスプリント予選で角田裕毅は12番手に終わりSQ3進出を逃す(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「正直まだ苦労している。イライラしている」角田裕毅がベルギーGPフリー走行1回目で18番手、スプリント予選は12番手と沈みSQ3進出逃す…「不必要な低速走行」で戒告処分も

 今回はエースのフェルスタッペンには、フロントウイングやフロントサスペンションなどを改善してアップデートしたマシンが投入された。だが、角田はオーストリアGP、イギリスGPと続けて完走したマシンの中で最下位に終わっているにもかかわらず、旧型のパーケージで挑むことを余儀なくされた。角田のマシンまで手が回らなかったのだ。
 インタビュアーに「フェルスタッペンのマシンのようにすべてのパッケージを持っているわけではない。もしそうなれば、真実の差が見えてくるのではないか?」と聞かれると、笑顔を浮かべてこう返した。
「いつ(新しいパッケージのマシンが)手に入るかわらないが、それまでベストを尽くす。もうすぐだと思う。エンジニアリンググループの動きを考えると、僕らはセットアップを含め、すべてにおいて今のパッケージからでもコンスタントにパフォーマンスを引き出し始めている。もっと僕が上手くやれるところもあるが、こういうタイトなセッションではそこを整えていく必要がある」
 ただ一方で、角田の証言がかつての盟友であるアルピーヌのピエール・ガスリーのペナルティを免除させ、そのスポーツマンシップがSNSなどで称賛されている。
 英の専門サイト「プラネットF1」の報道によると、中継テレビには映らなかったが、最速区間のひとつであるターン17でガスリーが角田の進路を妨害した疑いが浮上。2人は、スチュワードの聴取を受けたが、角田が「ガスリーに妨害されたとは思っていない。むしろスリップストリーム(牽引効果)を得られた」と証言した。
 スチュワードは、テレメトリーデータや映像を検証したが、この発言が決定打となり、ガスリーは「不問」とされ、グリッド降格のペナルティを免れ、8番手でSQ3への進出を決めることになった。
 ガスリーと角田は、2021年から2022年にかけてレーシング・ブルズ(当時はアルファタウリ)で共に戦った盟友。
「この間、ガスリーは日本人ドライバーの角田にとってメンター(師匠)的存在で、その後2023年にアルピーヌへ移籍した」と同サイトは説明している。
 今日26日に18番手で臨む公式予選とスプリント決勝が行われる。旧型パッケージのマシンというハンデを抱えた角田は、どこまで巻き返すことができるのだろうか。

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