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大谷翔平が38号先頭打者アーチを放つ(写真・AP/アフロ)
大谷翔平が38号先頭打者アーチを放つ(写真・AP/アフロ)

「あれは異様だった」大谷翔平38号のフェンウエイ雰囲気にレッドソックス指揮官が驚愕…初被弾の奪三振トップ“天敵左腕“は「ナンバーワン打者にど真ん中を打たれるのは仕方ない」

 ドジャースの大谷翔平(31)が26日(日本時間27日)、敵地のフェンウエイパークで行われたインターリーグのレッドソックス戦に「1番・DH」で先発出場し、1回の第1打席にギャレット・クロシェット(26)から38号をバックスクリーンに叩き込んだ。ナ・リーグのハーラートップに立つ12勝目をマークし、奪三振でもトップに立つ左腕のクロシェットは、ここまで大谷が5打数4三振の“天敵”だった。試合は、ドジャースが2-4で逆転負けを喫して3連勝はならなかったが、レッドソックスのアレックス・コーラ監督(49)は、大谷が登場して本塁打を放った1回の球場の雰囲気に「あれは異常だった」と驚愕していた。

 クロシェットは過去5打数ノーヒット4三振の天敵だった

 大谷がついに“天敵左腕“を攻略した。
 ア・リーグで勝利数と奪三振でトップをキープ、防御率も2位につけるメジャーを代表する左腕のクロシェットに昨年まで5打数ノーヒット4三振。だが、この日は、注目の第1打席にカウント1-1からど真ん中に投じられた97.1マイル(156.3キロ)のフォーシームを見逃さなかった。打球角度36度で高く舞い上がった打球は独特の形状であるフェンウエイパークの深緑色のセンターフェンスを越えていった。
 ガムを噛んでいたクロシェットは憮然とした表情。
 飛距離は414フィート(126.2メートル)と発表された。
 大谷がフェンウエイパークで放ったアーチはこれが3本目だった。
 前日に連続試合本塁打記録が「5」でストップ。6試合連続の球団新記録と8試合連続のメジャー記録挑戦も断念となったが、1試合置いてまた1発。大谷の量産モードは維持されたまま。これでナ・リーグの本塁打争いで、36本のフィリーズのカイル・シュワーバ、ダイヤモンドバックスのエウヘニオ・スアレスに2本差をつけた。
 39号でア・リーグトップのマリナーズのカル・ローリーにも1本差に迫った。
 さらに大谷の一発が導火線となり、一死から三番のテオスカー・ヘルナンデスもクロシェットのスイーパーを捉えてグリーンモンスター越えの15号で続いた。
 2点を先制して先発のクレイトン・カーショーを援護した。だが、カーショーは、2回に連続二塁打などを浴びて逆転を許し、ドジャース打線は、2回以降沈黙。大谷もこの後は3打席連続三振で、チームは2-4で敗れ、3連勝はならなかった。
 レッドソックスの地元紙であるボストンヘラルド紙によると、6回を投げて初回の2被弾だけに踏ん張り、10三振を奪い勝利投手となったクロシェットは、試合後、「2球だけ悪い球を投げた。あの場面(被弾した映像を)何度も繰り返し見ているよ。FOX(中継局)は、30回も流しているし(笑)、まるで今夜の勝者はドジャースだったみたいだ」と苦笑いで嘆き、こう続けた。

 

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