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計量をクリアしたWBA&WBC王者の寺地拳四朗(写真・山口裕朗)
計量をクリアしたWBA&WBC王者の寺地拳四朗(写真・山口裕朗)

今日3大世界戦!拳四朗に井上尚弥参戦の12月サウジアラビア「リヤドシーズン」への正式出場オファー届く…負けられない防衛戦の“勝負メシ”は1個1000円の卵で作る「TKG」

 サンドバルは、3年前にWBA世界フライ級挑戦者決定戦で、現WBA世界スーパーフライ級暫定王者のダビド・ヒメネス(コスタリカ)と対戦して判定で敗れているが、この試合ではヒメネスが減点を取られるシーンがあったという。
 KO率は64%だが、一撃必殺のパンチがあるわけではない。ただジャブ、フック、アッパーと左手の使い方が自在でパンチを打ってくる角度も独特。
「止まった相手に打つのが上手い。こっちは止まらないことがポイント。おそらくジャブに右、カウンターの左フックを合わせてくるのでそこに注意したい」と加藤トレーナー。拳四朗との実力差はありそうだが、万全の態勢で臨む。
 この試合には絶対に負けられない理由がある。
 実は、数日前にサウジアラビアの「リヤドシーズン」から12月27日に同国で開催される予定のビッグイベントへの正式な出場オファーが届いた。
 すでに「リヤドシーズン」の責任者で総合娯楽庁のトゥルキ・アルシェイク長官が、米老舗のリング誌にて構想を明かし、参戦の可能性が報道されていたが、ついに正式オファーが届いたのだ。
「リヤドシーズン」と3年30億円のスポンサー契約を結んだスーパーバンタム級の“モンスター”井上が初めて登場してWBC1位のアラン・ピカソ(メキシコ)を迎え討つ世界的なメガイベント。WBC&IBF世界バンタム級王者の中谷潤人(M.T)も参戦予定で、「リング誌のパウンド・フォー・パウンドランキングしか見ていない」とされるアルシェイク長官は、そこに名を連ねる、2位の井上、7位の中谷、9位の拳四朗という、世界に誇る日本ボクサー“最強トップ3”を全員サウジアラビアに集結させるつもりでアクションを起こしたのだ。
 拳四朗はキャリア初の海外での試合となるが、「パウンド・フォー・パウンドランキングを上げていきたい」とも口にしている彼にとって絶好の機会だろう。
 5か月も先の話で対戦相手はまだ流動的。
 アルシェイク長官は、階級の壁を越えた強豪同士のドリームマッチを好む傾向にあるため、サプライズなカードが組まれるかもしれない。
 拳四朗は、計量後の取材で改めて海外挑戦についての思いを聞かれ「あれば全然行きますよ」と目を輝かせていた。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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