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レッドブル角田裕毅がハンガリーGP予選でQ1敗退の16番手に沈む(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブル角田裕毅がハンガリーGP予選でQ1敗退の16番手に沈む(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

怒りの暴言?!「馬鹿げている。目を覚ましてくれよ!」角田裕毅がハンガリーGP予選Q1敗退の16番手に終わりマシンに対する不満を無線でエンジニアにぶつける

 マシンのグリップ不足は、初日の段階からフェルスタッペンも訴えていた。一夜明けても状態が改善されなかったのは、王者が12番手のタイムに甘んじたFP3の結果が物語っている。フェルスタッペン自身もF1公式サイトでこう語っている。
「週末を通して、ペースを落としたまま過ごしていただけだった」
 それでも公式予選では意地を見せて3回目(Q3)へ進出。フェルスタッペンにとっては不本意な結果となるものの、9番手のローソン、10番手のハジャーとレーシングブルズ勢を抑える8番グリッドで今日3日の決勝を迎える。
 ハンガリーGP後には4週間のサマーブレイクに入る。フェルスタッペンが来季残留を明言したなかで、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮、ヘルムート・マルコ氏(82)は、角田の去就を巡る、セカンドシート問題に関してこう明言している。
「私たちのドライバー評価は伝統的にサマーブレイク後に行われる。現時点ではすべてが開かれている。私たちはパフォーマンスをポジティブにもネガティブにも評価する」
 角田の途中解雇の可能性を示唆したともとれる発言だった。
ただ一方で7月上旬に電撃解任されたクリスチャン・ホーナー前代表(51、英国)に代わり、新たに代表に就いたローラン・メキース氏(48、フランス)は「ドライバーが望むマシンを提供できなかった」と陣営に非があると認めた。さらに今季限りでレッドブルとの契約が満了する角田に「今は後任を考慮しない」と言及した。
米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』がこう伝えている。
「セカンドシートに関する最優先事項としてチームが集中しているのは、裕毅に必要なパフォーマンスを与えることだ。私たちはさらなる一歩を踏み出すための方法を一緒に模索しているし、その観点で言えばスパ(ベルギーGP)は非常にポジティブだった。ここではトリッキーな週末になるので、判断するのは少し難しいかもしれない。それでも、裕毅が過去に見せてきた活躍を演じられない、と断定する理由は存在しない」
 過去とはレーシングブルズ時代を指し、特に昨季はメキース代表のもとで9度の入賞を達成し、豪州、マイアミ、サンパウロ各GPでは7位に入った。ドライバーランキングでは自己最高の12位につけ、今季も開幕戦の豪州GPで5番グリッド、第2戦の中国GPで9番グリッドを獲得した。
 直後にレッドブルへ緊急昇格した角田は、最高位が第4戦のバーレーンGPの9位のまま、第8戦のモナコGPから6戦連続で獲得ポイントがない。それでも信頼を寄せるメキース新代表に結果で応えられるのか。角田が入賞を逃せばレッドブル史上のワースト記録に並ぶ。16番グリッドからのスタートを余儀なくされたハンガリーGP決勝は、日本時間の3日22時にスタートする。

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