• HOME
  • 記事
  • モータースポーツ
  • 途中解雇か?残留か?レッドブル“重鎮”マルコ氏が角田裕毅の去就に関して“後ろ盾”のホンダと来週中にも緊急会談…「どの方向に進むべきかを検討したい」
角田裕毅の去就についてレッドブル重鎮のヘルムート・マルコ氏(左)がホンダと緊急会談(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅の去就についてレッドブル重鎮のヘルムート・マルコ氏(左)がホンダと緊急会談(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

途中解雇か?残留か?レッドブル“重鎮”マルコ氏が角田裕毅の去就に関して“後ろ盾”のホンダと来週中にも緊急会談…「どの方向に進むべきかを検討したい」

 今季途中での解雇がない場合も、来季はレーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャー(20、フランス)がレッドブルのセカンドシートに抜擢され、レーシングブルズにはローソンが残留し、さらに神童アービッド・リンドブラッド(17、英国)がセカンドシートに抜擢されると予想されるなかで、角田に居場所はないとされる。
 来季からホンダはアストンマーティンにPUを供給するが、来季のシートは決定済み。新規参入するキャデラックが候補としてあがり、角田の代理人を務めるディエゴ・メンチャカ氏(30、メキシコ)がモナコGP期間中に接触したが、角田の不振が深刻化したため本格的な交渉には発展していない。来季の新天地が見つからない状況で角田自身はどう考えているのか。
 角田の意向を受けたメンチャカ氏はハンガリーGP前に英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』で次のように語っていた。
「私たちの第一候補はこのチーム、レッドブルへの残留だ。まだサマーブレイク前だ。裕毅のパフォーマンス次第で、可能性は出てくると思っている」
 さらに同メディアは、7月に電撃解任されたクリスチャン・ホーナー氏(51、英国)に代わり、レーシングブルズから昇格する形で新代表に就任したローラン・メキース新代表(48、フランス)は角田の残留条件として、レーシングブルズ時代の速さを再現することを挙げている。メキース新代表が明かした角田のレッドブル残留の条件をこう報じていた。
「裕毅は昨季と今季の序盤に急速な一歩を踏み出すなど、非常にユニークな過去がある。言うまでもなくF1で求められるのはスピードだ。現時点の裕毅からスピードや才能が消え去ったとは思っていないし、私たちの仕事は裕毅がそのスピードを取り戻せるように努力すること。もしもそれを表現できれば、裕毅は正しい結果を得る。それはまさに私たちが求めているものでもある」
 角田はレーシングブルズに所属した昨シーズンは3戦連続の入賞を1回、2戦連続の入賞を3度マークした。今季の開幕戦だった豪州GP、第2戦の中国GPでも連続して公式予選3回目(Q3)へ進出し、豪州GPでは5番グリッドを獲得している。
 レーシングブルズ代表として角田を中国GPまで見守ってきたメキース代表は角田のポテンシャルを知る理解者でもある。
 メキース代表は、ベルギーGPの公式予選からアップグレードしたマシンの投入を決断。角田は決勝を7番グリッドからスタートさせ、ハンガリーGPでは公式予選1回目(Q1)で敗退を喫しながらエースのマックス・フェルスタッペン(27、オランダ)に0秒163差に迫るなど、その効果もあり、復調傾向にある。マルコ氏とホンダの緊急会談でどんな結論が導き出されるのか。後半戦は29日に開幕のオランダGPから再開する。

関連記事一覧