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日本球界を代表する大御所が広陵の暴力事案にモノ申す
日本球界を代表する大御所が広陵の暴力事案にモノ申す

またSNSでの告発後?!…広陵と高野連が“新たな事案”で第三者委員会を設置していたことを明かす…3-1勝利で1回戦突破も旭川志峯の一部選手が「握手拒否」でSNSが炎上?!

 そもそも今回の一連の騒動はSNSでの告発が拡散したことが発端だった。
 広陵は、「このたびの事態につきましては、被害生徒及び加害生徒の保護の観点から公表を差し控えてまいりました」というが、収拾がつかなくなり、6日に公式ホームページで「令和7年1月に本校で発生した不適切事案について」と題した文書を発表して今年1月に「部員間の暴力を伴う不適切な行動」が起きており、高野連から3月に厳重処分を受けていたことを明かした。
「加害生徒の申告により不適切な行動を把握した後、速やかに本校生徒指導部において、被害生徒並びに指摘を受けた部員全員及び職員から聴取を行い、事実関係の調査を行いました。その結果、硬式野球部の2年生部員(当時)計4名が、1年生部員(当時)1名に対して、それぞれが個別に被害生徒の部屋を訪れ、暴力を伴う不適切な行為をしたことが判明しました」
 具体的には、令和7年1月22日に広陵の寄宿舎(清風寮)で、B、C、D、Eの4人の加害生徒が、個別に被害生徒の部屋を訪れ、Bが胸を叩く、Cが頬を叩くという暴行を行い、また、Dが腹部を押す行為をしたほか、Eが廊下で被害生徒の胸ぐらをつかむ行為をしたという。
 保護者から不適切な行為をした生徒としてF、Gの名前が挙がったため聴取したが、「不適切な行為は確認できなかった」。後日、加害生徒4名が被害生徒に謝罪。被害生徒は3月末で転校した。
 広陵は、事案の把握当日に広島県高野連に一報を入れ、2月14日に報告書を提出した。 被害生徒の保護者から「学校が確認した事実関係に誤りがある」との指摘があり、改めて部員に事実確認をしたが、新しい事実はなかったという。日本高野連は3月5日に審議委員会を開き、「日本高等学校野球連盟会長名による厳重注意」、当該部員に対して事件判明日から1カ月以内に開催される公式戦の出場禁止処分が下された。ただSNSの告発では、加害者は4人ではなく9人で発端は被害者が部で禁止されている「カップラーメン」を食べていたことで、金銭要求などがあったことや、報告以外の暴力行為などもある。しかし同校は「さらにSNS上などで取り上げられている情報について関係者に事情を聴取した結果、新たな事実は確認できませんでした」としている。
 また報道各社が伝えたところによると、高野連も「SNS等で拡散されている事案の内容と、広陵高校が日本高野連に報告した内容に違いがありましたが、学校側から6日、これまで報告していた内容以外に新たな事実関係はない旨、表明がありました。主催者としては、第107回全国高校野球選手権大会出場の判断に変更はありません」と説明。また学生野球憲章に基づき『注意・厳重注意および処分申請等に関する規則』では、厳重注意は原則として公表しないと定められているため、ここまで発表が控えられていたという。
 出場辞退という形で連帯責任を問うことへの是非論があり、新たに表ざたになった令和5年の事案に関しては、事実関係が確認されておらず、第三者委員会の報告がまだ出されていないことを考慮すると、今回の広陵の大会出場を一方的にバッシングするのは間違っているのかもしれない。高野連や学校側が呼びかけているようにSNSでの誹謗中傷や個人名の暴露なども許されない行為だ。
 しかしSNSの時代に情報を隠し通すことは難しい。被害生徒、加害生徒の保護の観点は理解できるが、すべてに後手を踏んでいる印象は免れない。高野連と学校側はSNSで交わされている“まともな議論”に耳を傾ける必要があるのかもしれない。

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