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就任7年目で甲子園出場を果たした東大阪大柏原の土井健大監督。元プロ経験者だ。
就任7年目で甲子園出場を果たした東大阪大柏原の土井健大監督。元プロ経験者だ。

「大阪代表の重みを胸に」あの大阪桐蔭を破った東大阪大柏原が今日1回戦に登場!オリックス、巨人でプレーした土井健大監督は絶対王者を倒したノウハウを甲子園でどう生かすのか?

 第107回全国高校野球選手権大会に大阪代表として14年ぶり2度目の出場を果たした東大阪大柏原が今日12日にいよいよ出陣、1回戦で香川代表の尽誠学園と対戦する。率いるのは、就任7年目でプロ野球のオリックス、巨人を経て社会人野球でもマスクをかぶった土井健大監督(36)。決勝戦では春夏9度の全国制覇を誇る大阪桐蔭を延長タイブレークの末に破ってきた。最強と呼ばれた絶対王者を倒してきた誇りを胸に甲子園に舞台に挑む。

 機動力と6人の投手を揃えた継投が武器

 あの“絶対王者”大阪桐蔭を破ってきた東大阪大柏原が準備万端だ。
 雨天順延により初陣は12日となったが、それも計算内。東大阪大柏原の土井監督は清々しい気持ちで本番を迎える。
「甲子園に向け、いい調整ができました。このチームは前向きに取り組んで、素直だし、しぶとい。守備も安定しているし、エラーはないもんや、と思えるほどです」
 大阪大会の準々決勝以降は、すべて1点差ゲームをものにしてきた。
 優勝候補であり、もちろん格上と見ていた大阪桐蔭との決勝戦ではプロ注目の右腕コンビ、森陽樹投手と中野大虎投手から11安打を放ち、6得点。絶対王者を6-5のスコアで振り切り、ジャイアントキリングに成功した。14年前の出場時も大阪桐蔭を破っており、大阪大会決勝で、大阪桐蔭を2度破るのは初めてのこと。“大阪桐蔭キラー”ぶりを発揮したが、それは偶然ではなく必然だった。
 大会を通じて7試合で4失策。
 足の速い選手がそろっており、特に山下冬馬外野手は、打率4割超え、9盗塁をマークしている。藤原颯太遊撃手は5割超え。各打者がバットを短く持ち、食らいついていく。主将の竹本歩夢捕手は「粘り強さ」を自負している。
 投手陣は川崎龍輝、古川恵太 、内畑谷大河、足羽俊介(2年)、金光亮哉、山口虎将(2年)というバラエティーに富んだ6人を擁し、尽誠学園戦には、エースナンバーを背負う川崎が先発予定。
 指揮官は「ピッチャーの四死球が気になる」と、大阪大会7試合で29四死球を与えたチームの制球面に一抹の不安を覚えるが「相手打者の兼ね合いで継投をしていきたい」と勝利のシミュレーションを描く。
 尽誠学園についても香川大会の全試合を収めたDVDなどを見て研究済み。
「多くは言えませんが、4番でピッチャーの広瀬君が中心のチームであることは間違いない。そこをどうついて行くか」
 広瀬賢汰は、県大会で投げては防御率0.82をマーク、打っては打率.375、5打点の数字を残している尽誠学園の中核選手。広瀬攻略にプロ野球や社会人野球で培った野球脳を駆使する構えだ。
 土井監督の母校は履正社である。
 兄のいた履正社が大阪大会決勝でPL学園に敗れたことでリベンジを胸に同校へ進んだ。高3の時、センバツ甲子園には出場できたものの、夏は大阪桐蔭にことごとく夢を打ち砕かれ続けた。「大阪桐蔭は選手、監督として永遠のライバル」と話す。
 高校時代は1m70弱の上背ながら通算42発。一学年上でオリックスで活躍した”浪花のゴジラ”ことTー岡田さん(岡田貴弘)にあやかり、”浪花のミニラ”としてドラフト5位で同じオリックスへ。その後、ガッツを買われて巨人に移り、最終的にはブルペン捕手。しかし、そこから現役にこだわり、社会人野球のミキハウス、さらに軟式野球の強豪、大阪シティ信用金庫でプレーした。

 

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