
就任7年目で甲子園出場を果たした東大阪大柏原の土井健大監督。元プロ経験者だ。
「大阪代表の重みを胸に」あの大阪桐蔭を破った東大阪大柏原が今日1回戦に登場!オリックス、巨人でプレーした土井健大監督は絶対王者を倒したノウハウを甲子園でどう生かすのか?
いよいよ今日の第3試合で初戦を迎える。ブドウとワインで知られる地元柏原市のボルテージも上がる。冨家正浩市長らが後ろ盾となって応援バスも用意。市役所ではパブリックビューイングも実施する。
「パワーをもらっています。期待に応え、街を明るくしたい」
尽誠学園は9年ぶり12回目の夏。過去に2度のベスト4進出経験のある侮れない名門。しかし甲子園に出場していれば、優勝候補としてあがっていたであろう大阪桐蔭を破り、激戦区大阪を勝ち抜いてきたチームとしての負けられないプライドがある。
「大阪桐蔭や履正社じゃないと、甲子園は勝ち上がれないという声を聞きます。大阪代表の重みは分かっていますよ。その上で、選手達にはプレッシャーなど感じずに“暴れて来い!”と言っているんです」
前回出場の2011年は1回戦で愛知の至学館を下したが、2回戦で広島の如水館に4-7で敗れた。ちなみに大会を制したのは、のちに阪神にドラフト1位指名されることになる高山俊を擁した日大三高だった。
1回戦を突破すれば、13日に対戦する昨夏Vの京都国際と昨春Vの健大高崎の勝者が待ち受ける。厳しい対戦カードが続くが、互いに勝ち進めば、ベスト8で恩師が率いる東洋大姫路と対戦する可能性もある。
「そんなことになれば奇跡ですよね」
果たして、大阪桐蔭を破った勢いのまま、東大阪大柏原“旋風”が、甲子園で巻き起こるのか。
(文責・山本智行/スポーツライター)