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巨人のライデル・マルティネスが最速記録で通算200セーブを達成(文責・スポーツ報知/アフロ)
巨人のライデル・マルティネスが最速記録で通算200セーブを達成(文責・スポーツ報知/アフロ)

どこまでのぼりつめる?!最速記録で通算200セーブ達成のマルティネスに巨人がつぎ込んだ金額は4年総額60億円以上だった…2017年は中日と年俸1000万円で育成契約

 巨人の絶対守護神のライデル・マルティネス(28、キューバ)が15日(東京ドーム)の阪神戦で6-5で迎えた9回を三者連続三振に抑え、両リーグ最多の今季34セーブ目を記録し、史上11人目、外国人では2人目となる通算200セーブをマークした。通算348試合目での200セーブ到達は“大魔神”と呼ばれた佐々木主浩(横浜)の370試合を上回るNPB最速達成記録だ。2017年に年俸1000万円でスタートしたマルティネスの年俸は、巨人が4年総額60億円以上を投入するまでに急上昇。マルティネスはその価値にふさわしい大記録を成し遂げた。

 中野、森下サトテルを三者連続空振り三振

 メモリアルにふさわしいフィナーレだった。
 1点のリードで迎えた9回。マウンドにあがったマルティネスは“最強タイガース打線”の中野、森下、佐藤を三者連続の空振りの三振。いずれも追い込んでからのスプリットだった。
 マルティネスがベンチへ下がると、場内に通算200セーブ達成のアナウンスが流れ、ビジョンにも映し出されて、マルティネスは手渡された記念のボードを掲げた。
 通算348試合目での200セーブ到達は“大魔神”佐々木の370試合を上回る最速達成記録。ちなみに3位が、サファテ(ソフトバンク)の387試合、4位が小林雅英(ロッテ)の389試合となっている。また28歳10カ月での到達はパドレスの松井裕樹が楽天時代に作った27歳5カ月に次ぐ2番目の年少記録となる。
 なお通算最多セーブ記録は岩瀬仁紀(中日)の407で、2位はヤクルト監督である高津臣吾の286。阪神ベンチで指揮を執った藤川球児監督は、NPBで243セーブである。また外国人最多はサファテの234だ。
 巨人は偉大なる記録に敬意を示してお立ち台の最初にマルティネスを指名した。
「アリガトウゴザイマス」
 流暢な日本語でインタビューがスタート。マルティネスは、ファンに感謝の意を伝え、昨日キューバから到着したばかりの両親と妻がネット裏いることを明かして「大切な妻にこの200セーブを捧げたい」「本当に自分自身感動しています」と二の腕で涙をぬぐった。
 試合は、先発の山崎が大山に2ランを浴びるなど、0-4とリードを奪われ敗戦ムードだった。だが、6回に代打坂本が1点差に迫る3ラン、7回には代打中山が同点2ラン、さらに8回に丸、坂本の連打から泉口のバントで進めたチャンスにキャベッジが勝ち越しの犠飛を決めてマルティネスに大記録達成の舞台をプレゼントした。
「逆転をしてくれた味方、最後の最後まで諦めないで食らいついて自分にチャンスを作ってくれたチームのみんなに感謝したい」とマルティネスはまた目を潤ませた。
 7月3日の阪神戦で負け投手となって開幕からの31試合連続無失点がストップした。同9日の中日戦では2-0の9回を任されたものの細川に逆転3ランを浴びて2試合連続の救援失敗。7月31日の中日戦では、再び細川に同点2ラン、8月3日の横浜DeNA戦でも宮崎の同点の一発を打たれた。いずれも変化球の失投。絶対的守護神にもスランプや疲労はある。だが、ここにきて4試合連続の無失点で、この日の落ちる球は、キレを取り戻していた。

 

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