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来季のレッドブルのセカンドシートを獲得するのは角田裕毅(右)か、ハジャー(左)か(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
来季のレッドブルのセカンドシートを獲得するのは角田裕毅(右)か、ハジャー(左)か(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

9位入賞の角田裕毅の残留か、3位表彰台のハジャー昇格か…来季レッドブルのシートを巡りマルコ氏とメキース氏が意見対立?!

 

 マルコ氏の発言を受けて同メディアは来季のレッドブルのセカンドドライバーについてこういう見解を示した。
「フェルスタッペンの歴代チームメイト、セルジオ・ペレスやリアム・ローソン、そして現在の角田らとハジャーが決定的に違うとマルコは明言している。つまりレッドブルのセカンドドライバーとしてのプレッシャーに、強靱な精神力を持つハジャーならば耐えられると考えている。私たちはマルコに対して『フェルスタッペンが再びセカンドドライバーを破壊するのではないか』と何度も尋ねた。その度に『決定的に違う』と明言したマルコの言葉は、極めて大きな説得力を持っていると言わざるを得ない」
 また同メディアは、ローソンや角田が昇格後に精彩を欠く姿を目の当たりにしてさらに成長するためにもう1年、レーシングブルズに残りたいと望んでいるとされるハジャーが、オランダGP後に「すべてに対する備えはできている」と、来季のレッドブル昇格へ前向きな発言を残したことも伝えた。
 だが、一方で電撃解任された前任者のクリスチャン・ホーナー氏(51、英国)に代わり、7月からレッドブルの代表を務めるメキース氏はスペインのF1 専門メディア『F1i.com』に対してマルコ氏と異なる見解を示した。
「私たちの現状は、何に対しても急いでいない、ということ。何よりも重要なのは残された今季のレースでドライバーを可能な限り最高のポジションに置き、数カ月後にどこにいるかを見極めながら、チーム関係者全員で最善の決断を下すこと。レッドブルの視点で見ると、周囲がなぜこの決断を急がせるのかが理解しがたい」
 メキース氏は決定時期を「9月か10月」ではなく「急がず」全レースを終えてから最終的な決断を下す方針を示唆したのである。
 さらにオランダGPで2ポイントを獲得した角田に対しても、こう言及した。
「裕毅がうまくマシンに乗ってくれたのがうれしい。彼はスパ(ベルギーGP)でも、そしてブダペスト(ハンガリーGP)でも、マックスとの差を詰めるという点で大きな一歩を踏み出した。ブダペストでは絶対的に競争力が不足し、あまり目立たなかったなかで、チームとして『もう少し見てみよう』となった」
 もともとマルコ氏は、ハジャーの昇格支持派で、レーシングブルズ時代から角田と信頼関係があるメキース氏は、角田の残留支持派と見られていたが、今なお来季のセカンドシートを巡る意見は、チーム内で真っ向対立しているのだ。
 前出の『F1 OVERSTEER』はオランダGP後にハジャーが達成した快挙が来季のレッドブルの陣容に大きな影響を及ぼすのか、と重ねて質問したが、マルコ氏は「それは後で決める」と答えるに留めている。
 表彰台に上がる快挙で、来季のシート争いで一歩リードしたハジャーか、それとも入賞で残留の可能性を残した角田か。2人のサバイバルレースの第2幕は5日に開幕するイタリアGPへと舞台を移すことになる。

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