
角田裕毅のオランダGP9位にメキース新代表(右)がチームの責任と助け舟を出す(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅のオランダGP9位はレッドブルの責任だった…「誤ったエンジンモードに固定されていた」…来季残留支持派メキース新代表が異例の説明でハジャー昇格説が強まる”逆風”に”助け舟”?!
角田の来季の去就を巡ってはサマーブレイク中に残りのレースの結果と内容で決断するということでチームと角田サイドが合意した。その時期を巡っては、モータースポーツアドバイザーの”重鎮”ヘルムート・マルコ氏は、「9月か10月」と言い、メキース氏は「何に対しても急いでいない」とその早期決着に否定的なコメントを残した。その背景には、ハジャーの昇格を推すマルコ氏と、角田の残留を支持するメキース氏の対立があるとされる。
来季の去就を巡る”査定レース”の第1弾となるオランダGPでは、角田が9位でマルコ氏が昇格を推すハジャーが自身初となる3位に入った。
その結果を受けてハジャーの所属するレーシングブルズのピーター・バイエルCEOが、「チームにとって素晴らしい一日であり、ようやく報われた。私は数か月前にハジャーを引き留めるために手錠をかけなければならないと言ったが、レッドブルが彼を欲しがるなら我々は無力だ」と、スイスの専門メディア「ブリック」に語るなど、ハジャー昇格の気運が強まった。
「ハジャーの来季昇格は間違いない」と報じるメディアも多数あった。
その中でメキース氏は、角田の9位をチームの責任だというコメントを出すことで、今後の残留の可能性の目を残そうと考えたのかもしれない。いずれにしろ角田が、来季の残留を決めるには明確にハジャーを上回る結果を出すしかない。次戦は5日に開幕するイタリアGP。サバイバルレースに待ったなしだ。
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