
「ショウヘイの一発でベンチが一気に明るくなった」大谷翔平の菅野智之を打ち砕く47号&48号をロバーツ監督が絶賛…ベッツも「彼が勢いをつけてくれると僕らは大丈夫だと分かる」
ドジャースの大谷翔平(31)が7日(日本時間8日)、敵地でのオリオールズ戦で、メジャーでは初対戦となる菅野智之(35)から2打席連発の47号&48号を放った。菅野は4回無死二塁でキム・ヘソン(26)の打球を右足のつま先に当てて緊急降板となった。ドジャースは5-2で勝ち連敗を「5」でストップ。7安打3被弾4失点の菅野が負け投手で10勝8敗となった。
ベッツは菅野を「数球甘いボールを投げただけで…」
10勝をマークしているオールドルーキーの菅野に大谷は容赦なかった。1回の第1打席。アウトハイに投じられた94.4マイル(約152キロ)のシンカーを見逃さない。芯でとらえた打球はバックスクリーンの右へ。5連敗中のチームの士気を高める先頭打者アーチを放った大谷は二塁ベースの手前で外野に向かって右手をふり、三塁ベースの手前で右の手のひらを触る新セレブレーションを披露した。
先頭打者アーチは今季12本目、ムーキー・ベッツに並ぶドジャースの球団記録だ。マウンド上では菅野が腰に手をやりクビをひねった。
さらに3回の第2打席。外、外でカウントが2-0となってから菅野がインコースに投じた94.9マイル(約152.7キロ)の内角ストレートをまたセンターへ。1本目からさらにバックスクリーン寄りに飛び込む2打席連発の48号。2-0とリードを広げた。ナ・リーグの本塁打争いでも1試合4本で大谷を引き離しにかかっていたフィリーズのカイル・シュワーバー(フィリーズ)に1本差と迫った。
大谷と菅野の対決はメジャーでは初。日本では日本ハム時代の2015年に6月の交流戦で対戦して2打数2安打1四球と相性が良かった。さらに続くベッツもレフトへ1発を放り込んでドジャースは3-0とリードを広げた。
菅野にアクシデントが起きたのは4回だ。無死二塁からキム・ヘソンの投手を強襲したゴロを足で止めようとして右足のつま先に打球が当たった。思わずその場でしゃがみこむほど。その後、トレーナーらスタッフに肩を借りてベンチへ下がる緊急降板となった。試合後にトニー・マンソリーノ監督代行が明かしたところによると「足に力がうまく入らない状態になった」という。レントゲン検査の結果、骨には異常はなかったが、メジャー移籍後、67球は最短で1試合3被弾も初となった。
大谷は、あとの3打席はすベて四球で出塁。チームは5-2で逃げ切り、悪夢の続いていた連敗を「5」でストップした。