
「井上尚弥は怪物なんかじゃない」「一発のパンチで終わるかも」9.14名古屋決戦を前にアフマダリエフが米メディアに本音明かす…「スーパーバンタム級ではオレが上」「人々を驚かせたい」
プロボクシングのスーパーバンタム級の統一王者、井上尚弥(32、大橋)に9月14日に名古屋で挑むWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30、ウズベキスタン)が「井上はモンスターなんかじゃない」「一発のパンチで終わるかも」「彼はスーパーバンタム級では厳しい」「人々を驚かせたい」などと豪語した。米専門動画サイト「FIGHT HUB TV 」のインタビューに答え、来日後の公式練習では口にしなかった本音を明かした。そこには自信と狡猾な戦略が見え隠れしていた。
「KOできなければ12ラウンドを戦っての判定勝利でも構わない」
「井上はモンスターなんかじゃない。いい子、性格も含めていい奴だと思う。優れたアスリートだ」
名古屋決戦を4日後に控え、アフマダリエフが米専門動画サイトで、来日後のメディア対応では口にしてこなかった本音を明かした。
「彼は100%、素晴らしく完璧なアスリートだ。とても優れている。彼がどのような選手か疑う部分は何もない。本当に偉大な選手だと言えるものを多く持っている」と、井上へ敬意を示しながらも、「ただ私の方が優れていると感じている。この試合のために20年間、人生をかけてボクシングをやってきた。この場にいるだけの理由がある。9月14日のリングで彼のためのプレゼントになることはない。戦いになる。2人にとって厳しいタフな戦いだ。井上にすべてがあり、私には何もないということにはならないだろう。私は向かっていくし、彼もタフな戦いになるだろうとわかっている」と自信をのぞかせた。
インタビュアーに「井上をKOできると思うか」と聞かれこう返した。
「何度も言っているが、これはボクシング。リングは決して嘘をつかない。真実を教えてくれる。ノックアウトするんだなんて言いたいことは何でも言える。リングが示してくれるだろう。信じてほしい。チャンスがあれば、彼をノックアウトするだろう。彼にパンチが1発当たって彼が痛めば倒しにいく。しかしボクシングでそうならないことも、1発のパンチですべての状況がどのように変わるかもよく知っている。それがなければ12ラウンドを戦っての判定でも構わない。逆に彼にチャンスが訪れれば、彼は倒しにくるだろう。誰も何が起こるかわからない」
アフマダリエフは戦略の一端をも明かした。
「私は愚かではない。エキサイティングなファイターだが、私は賢いんだ。もちろん我々には戦略がある、急ぐこともしな。彼に最初から向かっていくこともしない。ここですべてを明かすことはしないが、やるべきことはわかっている。私の戦いを見てきた人もみんなわかっている。この場にいれるのは、ただ強いからではない。常にリスクを計算して井上のような危険な選手との戦いで1つのミスがどれだけ高くつくかもわかっている。我々は戦略を持っていて、それを生かせるように毎日ジムで練習を重ねてきた。彼がそれをやらせてくれるか、リングでそれをやり続けることができるか。9月14日にわかるだろうが、我々にはプランがあり、それを突き詰めてやり遂げるだろう」