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2年前に井上尚弥に敗れた現WBC世界フェザー級王者のフルトンが異例の熱烈エール(写真・山口裕朗)
2年前に井上尚弥に敗れた現WBC世界フェザー級王者のフルトンが異例の熱烈エール(写真・山口裕朗)

「井上尚弥よ。アフマダリエフをボコボコにしてくれ!」2年前にモンスターに倒された”ライバル”WBCフェザー級王者フルトンが9.14名古屋決戦に向け異例の熱烈エールを送った理由とは?

 プロボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(32、大橋)に2年前にWBC&WBOのベルトを奪われた現WBC世界フェザー級王者スティーブン・フルトン(31、米国)が「井上尚弥よ、アフマダリエフをボコボコとしてくれ!。きっとそれは起きる」との異例のメッセージを送った。米動画サイト「FIGHT HUBTV」のインタビューに答えたもの。井上は9月14日に名古屋でWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30、ウズベキスタン)を迎え討つ。フルトンは10月25日に米ラスベガスでWBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター(31、米国)に3階級制覇のため挑戦することが決定しているが、「その先には井上と再戦したい」とも語った。

 「奴はオレのオファーを断りベルトのない相手と小遣い稼ぎをしていた」

 

 かつてのライバルから異例のエールが届いた。
 2023年7月に井上がスーパーバンタム級の転級初戦で、いきなり挑戦して8回にぶっ倒して、WBC&WBOの2つのベルトを奪ったフルトンだ。
「井上にはアフマダリエフをボコボコに叩きのめしてもらいたい。それはきっと起きると思う」
 米ボクシング専門動画サイト「FIGHT HUB TV」のインタビューでそう激白した。異例のメッセージを送った理由は2つある。
 ひとつはアフマダリエフエフとフルトンの因縁だ。
「オレが(井上に敗れる前のWBC&WBO世界スーパーバンタム級の)統一王者だった時、ちょうどあいつも同一王者(WBA&IBF)だったんだ。だから何度も対戦をオファーした。オレが2本、あいつも2本のベルトを持ち、スーパーバンタム級にチャンピオンが2人しかいなかったんだから決着をつけたいと考えるのは当然だろう。だが、あいつはそのオファーを受けずにベルトを持っていない相手との小遣い稼ぎの道を選んだ。そして楽勝だと思っていた(マーロン・)タパレスにやられて、そして1年も休んだんだ」
 アフマダリエフは2020年1月にWBA&IBF世界統一王者だったダニエル・ローマン(米国)を判定で下して2つのベルトを奪い、2021年4月にIBF暫定王者だった岩佐亮佑(セレス)を5回TKOで下して正式に統一王者となった。フルトンは2021年11月に統一王者となり、その後、アフマダリエフに4団体統一戦をオファーしたが、このウズベキスタン人は、ホセ・ベラスケス(チリ)、ロニー・リオス(米国)と対戦して防衛を重ね、2023年4月にマーロン・タパレス(フィリピン)に1-2判定で敗れて王座から転落していた。
 フルトンがこう続ける。
「何を今さら井上尚弥とやりたいとか言ってきたんだ。オレはそういうのが大嫌いなんだ。勝つか負けるかどっちかだ。オレは負けることを恐れない。だから(井上ら)無敗の相手と何度も戦ってきた。井上も同じ考えだと思う。だから井上に勝って欲しいんだ」
 アフマダリエフの陣営や、彼自身は、王座陥落後にWBAの1位までランキングを上げると、井上に「逃げるな」と何度も挑発してきた。

 

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