
角田裕毅にWショック!来季の移籍先候補だったアルピーヌが19歳のダンに関心を示し、レッドブル重鎮はもう内部昇格を示唆…来季F1に居場所がなくなる懸念
レッドブルも来季の獲得へ向けて関心を示している、とも報じられたダンはマクラーレンの育成出身。今季のドライバーズランキングで1・2位を占めているオスカー・ピアストリ(24、豪州)とノリスを受け継ぐ存在としても大きな期待が寄せられている。前出の『F1 OVERSTEER』はさらにこう続けた。
「マクラーレンの最高経営責任者を務めるザク・ブラウンは、ダンをチームの長期的な後継候補として位置づけ、彼の将来に対する主導権を握り続けたいと考えている。同時にピアストリ及びノリスと長期契約を結んでいる中で、ダンに来季のF1シートを獲得させるための方策も探してきたブラウンは貸し出し契約へ前向きな姿勢を示し、ここにきてブリアトーレ及びアルピーヌに門戸が開かれた」
不振が続いている角田はサマーブレイク中に来季の去就を残りレースの結果と内容で決定する方針でチーム側と合意している。さらに去就を決める時期として、マルコ氏は「9月か10月頃には」と明言していた。
20年間に渡ってチームの重鎮を務めてきたそのマルコ氏が、レッドブル及び姉妹チームのレーシングブルズの来季シート選定において示した新たな見解をオランダのF1専門メディア『RacingNews365』が報じた。
「基本的に来季のコックピットに関しては、私たちのドライバープールを維持したい。プール外で超一流の才能が現れた場合には、もちろん私たちは無視することはできない。しかし、現時点ではそのような状況にないと考えている」
ドライバープールとは、チーム内の育成システムを指す。マルコ氏の見解に則れば、エースのマックス・フェルスタッペン(27、オランダ)のチームメイトとして来季のレッドブルのシートを獲得するのは育成出身で、レーシングブルズでセンセーショナルな活躍を演じている新人アイザック・ハジャー(20、フランス)となる。
さらに空いたレーシングブルズのシートを獲得し、リアム・ローソン(23、ニュージーランド)のチームメイトになるのは同じく育成出身で、マルコ氏がハジャーとともに高く評価している神童アービッド・リンドブラッド(18、英国)。これが角田にとって2つ目のショッキングなニュースだ。もともとマルコ氏は、ハジャー支持派ではあるが、この発言は、オランダGPで9位、イタリアGPで13位に終わった角田の残留がすでに「ない」と言っているのと同じだ。
新規参戦のキャデラックを含めて、来季のシートはほぼ埋まっている状況。契約を結んでいないのはレッドブル及びレーシングブルズの3席とメルセデスの2席、そしてアルピーヌの1席だけとなっているが、メルセデスはジョージ・ラッセル(27、英国)とキミ・アントネッリ(19、イタリア)との契約延長が近いとされている。
さらにアルピーヌがダンと契約し、レッドブルでの角田の残留の目が消えれば、必然的に来季のF1における角田の居場所はなくなる。角田のプレッシャーはさらに大きくなった。「とにかくポイントを獲得していく」と誓う次戦のアゼルバイジャンGPは19日に開幕する。