• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 見苦しいぞ!「ウォーミングアップの時間が足りずに力を発揮できなかった」井上尚弥に判定負けのアフマダリエフが母国に戻り激白…運営進行にクレームをつける苦しい敗因の言い訳
井上尚弥に敗れたアフマダリエフが当日の運営進行にクレームをつける苦しい言い訳(写真・山口裕朗)
井上尚弥に敗れたアフマダリエフが当日の運営進行にクレームをつける苦しい言い訳(写真・山口裕朗)

見苦しいぞ!「ウォーミングアップの時間が足りずに力を発揮できなかった」井上尚弥に判定負けのアフマダリエフが母国に戻り激白…運営進行にクレームをつける苦しい敗因の言い訳

 プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32、大橋)に14日に名古屋で判定負けを喫した前WBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30、ウズベキスタン)が16日に母国に帰国して「ウォーミングアップの時間が足りずに力を発揮できなかった」と敗因について語った。地元メディアの「Zamin」などが報じたもの。見苦しい言い訳だが、井上の6年ぶりの判定まで持ち込んだアフマダリエフは「強くなって戻ってくる」と再起を宣言した。

 

母国に帰国したアフマダリエフが多くのファンの歓待を受ける(ウズベキスタン格闘技専門メディアoktogonuzのフェイスブックより)

 「本当ならもっといいパフォーマンスができた」

 アフマダリエフが沈黙を破った。
 モンスターの「勝ちに徹した」ヒット&アウェイのボクシングを前にほぼ何もできず0―3(118-110が2人、117―111)の判定で完敗したアフマダリエフ。試合後はドーピング検査を理由に公式会見への出席を拒否していたが、16日に帰国した母国のタシケント国際空港で、その重い口を開いた。
 ウズベキスタンの格闘技専門メディア「oktogonuz」がフェイスブックで歓待の様子を動画で伝えているが、アフマダリエフが右目の周りなどの傷をサングラスで隠し、Tシャツ姿で空港の到着ロビーに現れると多くの関係者が出迎えた。歓待された空港を一歩出ると、さらに多くの市民やファンが、ぎっしりと詰めかけていて、大きな花束を2つと、試合前にアフマダリエフが「尊敬の証」として井上陣営にプレゼントしていた伝統衣装の「チャパン」が贈られ、それに袖を通した。
 井上がKO決着できなかったのは、2019年11月のノニト・ドネア(フィリピン)戦以来、6年ぶりで、KO記録も11でストップした。
 米老舗「リング誌」の最新のパウンド・フォー・パウンドのランキングでは2位から3位にひとつ順位を落としたが、その無敵のモンスターを相手に判定までもつれこんだ好ファイトは、敗れはしたが母国の英雄として迎えられた。ウズベキスタン国内では、試合の模様は「Zo’r TV」でライブ配信されていた。
 ウズベキスタンメディア「Zamin」によると、空港での歓迎式典でスピーチしたアフマダリエフは、「多くの人が今回の試合に納得していないことはわかっています」と、まずは敗戦を“謝罪”。そしてこう“言い訳”をした。
「私自身もリングの中で思い通りに動くことができませんでした。前の試合(セミファイナル)が4ラウンドで終わったため、本来は、36分あるはずの(試合までの)時間が15〜20分ほどしか与えられず、十分にウォーミングアップをする時間がありませんでした。脈を上げる時間もなかったので、試合では、自分の力を完全には発揮できなかったのです」
 セミファイナルでWBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)がクリスチャン・メディナ(メキシコ)にまさかの4回TKO負けを喫した。フルに戦えば36分間(正確にはインターバルを含めて47分間)あったはずの試合が約13分間で終わったため、ウォーミングアップの時間が取れずに、体が温まらず、試合の序盤から主導権を握ることができなかったというのだ。
 さらにアフマダリエフは試合に向けての準備は万全だったことも付け加えた。
「今回は徹底的に試合の準備をし、体調も良好でした。減量も順調に進みました。すべて計画通りでしたが、(ウォーミングアップの時間が足りないという)時間的な要因が残ってしまいました」

 

関連記事一覧