
見苦しいぞ!「ウォーミングアップの時間が足りずに力を発揮できなかった」井上尚弥に判定負けのアフマダリエフが母国に戻り激白…運営進行にクレームをつける苦しい敗因の言い訳
減量が不安視されていたが340グラムアンダーでクリア。前日の計量当日に朝食や水分を摂れるほどの余裕があり、しかも直前に汗を出して一気に体重を落とす「水抜き減量」も行わなかった。すべての準備が順調だったが、最後の最後に運営側に十分なウォーミングアップの時間が与えられなかったことが敗因だとクレームをつけたのである。
また米SNSサイト「Reddit」のボクシングコミュニティ「r/Boxing」には試合直後と見られるアフマダリエフの短いインタビュー動画も投稿された。
「本当ならもっと良いパフォーマンスができたはずです。でも(ウォーミングアップの)時間が足りませんでした。もちろん井上選手はスピードのある優れたファイターです。でも私ならさらに上を目指せます。もっと自分の強みを見せたかったのですが、時間が足りず結局、それをうまく発揮できませんでした」
ここでもアフマダリエフは同じような“言い訳”をしていた。
前日のルールミーティングで、試合開始時間は、進行によって若干の前倒しがある可能性と共に、20時から20時20分になると両陣営に確認されていた。
しかも、武居―メディナ戦が終了してすぐに両選手の入場が始まったわけでもなくインターバルの時間が取られていた。実際のゴングも、当初の予定に近い20時20分前後だった。しかも、両陣営共に条件は同じだ。
タイなどの世界戦では、1時間も2時間も試合開始が遅れることがあるが、日本での試合進行は、正確でフェア。ウォーミングアップが足りなかったのは、単なるアフマダリエフ陣営の想定不足、準備不足のミス。理不尽な言いがかりでしかない。
1ラウンドは、共にほぼ手を出さず駆け引きに終始した立ち上がりだったが、体が温まっていれば、サプライズの猛攻でも仕掛けるつもりだったのだろうか。
試合後、アフマダリエフに代わって会見に出席したアントニオ・ディアス・トレーナーは、「もっと接戦だったと思う。そんなに離れていない」と採点に不満を漏らし「ダメージは一切ない」と強がった。
「井上は素晴らしい選手であり、どのようなファイトスタイルもできるのは疑いがないこと。そのつもりできた。ただ単純にMJよりも井上が強かったんだ。なぜ反撃に転じることができなかったか?それはノーコメントだ。井上もMJもしっかりと準備を整えていたが、こちらがスピードで劣っていた印象はある」
ここではウォーミングアップの問題については触れなかった。