「井上尚弥が戦うピカソも京之介もどっちも弱い」カシメロvs亀田京之介10.25キルギスで異色問題児対決が発表…口論の末にファイトマネー争奪マッチを口約束…勝者は悪童ネリと対戦か
 だが、スーパーバンタム級のベルトは、すべて井上が持っていて来年5月の中谷潤人(M.T)とのスーパーマッチ後にすぐにフェザー級へ転級して4つのベルトを返上するかどうかもわからない。スーパーバンタム級で戦うつもりのカシメロの「井上に興味はないが、4階級制覇を狙う」とのプランには矛盾があるのだ。
 そして井上陣営には、体重超過したプロの風上にも置けないカシメロを挑戦者に選ぶ考えなどまったくない。
「(今後の試合で)いいアピールをして1ラウンド、2ラウンドでKOすれば(続ければ)井上が興味を持つはず。36歳だがオレは進化を続けている。フィリピンでは、みんなが井上―カシメロ戦を『やれやれ』と言う。その実現のために頑張りたい」
 これが本音だろう。
 ちなみに井上が「勝つボクシング」に徹して3-0判定勝利したムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦については、「井上は苦労した。オレなら(アフマダリエフは)簡単な相手だ」と豪語。
 井上は年末にサウジでピカソと対戦するが、「井上にとってイージーファイトだ。早いラウンドでKOで勝つ」と予想した。
 だが一方で来年5月の井上―中谷戦については「いい試合になる。どっちかがKOで勝つ」と、ハッキリとは答えなかった。
 どっちが勝つ?とさらに突っ込まれ、しばらく熟考したのちに「カシメロが勝つ」と、ごまかし、今後、中谷も自身のターゲットであることも明かした。
 だが、京之介をクリアした次の具体的な対戦希望はネリだ。
「ネリとやりたい。自信は100%ある。米国にいた時、ネリとは一緒にトレーニングをしていて互いに『やろう』という話をしていた」
 ネリは、現在フェザー級のWBO1位。同王者は異例の長身のラファエル・エスピノサ(メキシコ)だが、ネリは3階級制覇を果たしてから、井上と再戦することを夢見ている。カシメローネリ戦が実現すれば、モンスターへの挑戦権をかけてのサバイバルマッチとなるだろう。
 京之介もネリとの再戦を狙っている一人。
「こいつを余裕で倒してネリともう一度やることが目標。カシメロのことをみんな大好きかもしれんが、こいつボコボコにするから楽しみにしといてや」
 そうメッセージを伝えた。
 マッチメークを担う亀田氏は、2人の未来をこう描く。
「カシメロには、ブランクがあるので、今の実力でどういう試合をするのかわからない。58キロはカシメロにとって大きい気もする。試合を見た上で今後どういう試合を組んでいけるかを決めていきたい。京之介も、もし勝つようなことがあれば、それこそネリとの再戦やいろんな可能性が広がってくる。両者共に勝てば、次に大きな舞台が待っている」
 そのネリは、10月26日の「SAIKOU×LUSH vol.3」の2日目メインに登場予定で、近日中にカード発表が行われる。

