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  • 「将来への自信につながる」“逆襲6位”の角田裕毅が5位のローソンをあえて「無理してオーバーテイクしなかった」理由を力説…来季去就への影響は?
レッドブルの角田裕毅がアゼルバイジャンGPで昇格後最高位となる6位入賞(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブルの角田裕毅がアゼルバイジャンGPで昇格後最高位となる6位入賞(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「将来への自信につながる」“逆襲6位”の角田裕毅が5位のローソンをあえて「無理してオーバーテイクしなかった」理由を力説…来季去就への影響は?

 英国のモータースポーツ専門メディア『RACEFANS.NET』は前方のローソンを攻めるだけでなく、後方の7番手でオーバーテイクを狙っていたマクラーレンのランド・ノリス(25、英国)も警戒していたとする角田のコメントを伝えた。
「マクラーレンのマシンが後ろにいる状況で、マックス(・フェルスタッペン)のドライバーズチャンピオンシップと、チームのコンストラクターズチャンピオンシップの両方をずっと考えていた。内側に入ってリアムをオーバーテイクするチャンスはたくさんあったが、マクラーレンが僕たち2人を、あるいはどちらかをオーバーテイクするリスクはもっと大きかったし、レッドブルのドライバーとしてそのような状況を望んでいない。その意味でもリアムにやみくもに挑戦しなかったのは正しい判断だったと思う」
 今季だけで7度も優勝し、ドライバーズランキングで首位に立つマクラーレンのオスカー・ピアストリ(24、豪州)がオープニングラップでクラッシュ。そのままリタイアするまさかの展開で、優勝5度でランキング2位につけるノリスは少しでも上位でフィニッシュしようと前走車の隙を虎視眈々と狙っていた。
 角田はノリスにオーバーテイクの機会を与えなかった代償としてローソンに最終的に0秒518及ばない6位でチェッカーフラッグを受けた。英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』は7位だったノリスのコメントを伝えている。
「自分の走りが悪かったとは思っていない。しかし、角田をオーバーテイクできるチャンスが最後まで訪れなかったし、一部のセクションでは角田が信じられないほどの速さを見せた。そのためについていくのに必死な部分もあった」
 ポールポジションを獲得していたフェルスタッペンが貫禄の走りで2戦連続、今季4度目の優勝を果たした。スタート前の時点でランキング3位だったエースは、ノリスとのポイント差を「63」から「44」に、ピアストリとの差を「94」から「69」にそれぞれ縮めている。

 

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