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ネルソンがCS“第5の先発候補”に浮上
ネルソンがCS“第5の先発候補”に浮上

阪神が“仮想CSファイナル”横浜DeNA戦に収穫?!…ネルソンが“第5の先発候補”に浮上し前川右京が“秘密兵器”…“三浦番長”が繰り出した代打の順番に疑問?

 前日のヤクルト戦では、防御率トップで、最多勝争いでも14勝の東を12勝で追う才木が先発する試合で、途中から糸原を不慣れな一塁守備につかせて信じられないようなミスが出てしまった。自責はつかなかったが勝ち星は消えた。とても才木の賞レースを後押しするような采配には見えず、2年前の優勝決定後には、選手の個人記録と、タイトルのことしか考えていなかった岡田前監督(現オーナー付顧問)とは対照的に思えた。選手の個人記録をどう考えているのか疑問だったが、この日の及川の起用や、藤川監督の発言を聞く限り、賞レースをバックアップしたいとの意識は持っているようだ。
 藤川監督は、延長11回無死一塁から、山本の送りバントに対して、坂本が走塁妨害をとられると、ベンチを飛び出して抗議ではなく確認という形で審判に詰め寄った。ファイティングポーズは見せた。これも横浜DeNAを意識しての行動ではなかったか。
 その延長11回一死満塁のサヨナラピンチを岩崎がビシエド、加藤を圧巻の連続三振で切り抜け、延長12回には、ルーキーの伊原が、得点圏に走者を背負いながらも踏ん張って引き分けに持ち込んだ。
 三浦監督は、試合後に「引き分けは引き分けですからね、勝ちでも、負けでもなく、最後まで粘っていましたし、もう一つというところもありましたけど、よく粘りました」と、チャンピオンチームを相手に引き分けたことに複雑なコメントを発していた。今季の対戦成績は、阪神の12勝8敗3分け。
 この数字にはそれなりの理由がある。延長11回一死二、三塁で、三浦監督は先にオースティンを代打に送り、申告敬遠され、続く代打のビシエドが、三球三振に倒れた。おそらくビシエドが先でも阪神ベンチは申告敬遠を選んでいただろう。ならば、代打の順番はビシエド、オースティンの逆ではなかったか。
 某チームのコーチが「横浜DeNAは野球が甘い。力があるのに勝ち切れないのはそういうチームの風土」と指摘していたが、このあたりの野球の甘さが、昨年の“下克上日本一”のような短期決戦では、勢いで勝ち切れるが、ペナントレースでは勝てない横浜DeNAの死角なのだろう。
 だが、前出の池田氏は、「阪神にとって嫌なのは巨人より横浜DeNAだと思う。東、ケイ、ジャクソンと3本先発に計算が立ち、牧、宮崎がいなくとも打線に爆発力と勢いがある。ファーストステージを突破してくれば、また昨年のように勢いがついてくる可能性がある」との見方をしている。
 これが今季の阪神―横浜DeNAのラストゲーム。10月15日から甲子園で始まるCSファイナルシリーズに名乗りをあげるのは、横浜DeNAか、それとも巨人か。

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