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今季限りの引退のカーショーが火の車のブルペンの救世主となるのか?(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
今季限りの引退のカーショーが火の車のブルペンの救世主となるのか?(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

ロバーツ監督が背信スコットに怒り隠さず…「ショウヘイがあれだけの力投を見せてもブルペンは仕事ができていない」…危機的状況にカーショーが救援登板を直訴…指揮官は「グレートなアイデア」

 

 そしてスコットへ苦言を呈した。
「今夜はスライダーに頼りすぎていた。打者が彼の速球に対してまったく脅威を感じていなかった。それは配球は読まれていたということだ。ベルドモへの高めのスライダーで我々はサヨナラ負けした。5球連続でスライダーを投げては打ち取れない。軸足でしっかり捉えられる。おまけに四球も絡んでいた」
 正確にはスコットは4球連続でスライダーを投じていたが、その配球ミスと、四死球を問題視した。
 ロバーツ監督は、ブルペン陣が「ビビッて」打者に向かっていく闘争心に欠けていたことを非難した。
「あまりにも慎重になりすぎだ。四球で走者を出すとカウントが不利になり甘い球を投げるしかなくなる。弱気になっているのか、ボールをゾーンに置きにいくだけのピッチングをしているかのどちらかだ。それが現実だ。失敗や打たれることを恐れて自分の投球を実行する確信が持てていない。シーズンの正念場ですべてをかけて投げて良い結果が出ると信じなければならない。追い込まれた状況でミスを恐れ、中途半端なボールを投げると最悪の結果が待っているんだ」
 ナ・リーグ西地区の優勝マジックは「3」のままで、パドレスとのゲーム差は1.5となった。優勝を逃してワイルドカードシリーズからポストシーズンをスタートするのと、優勝してディビションシリーズからスタートするのでは“世界一”連覇への戦いが大きく変わってくる。
 残り5試合。打開策はあるのか。
 ロバーツ監督はブルペン強化のウルトラC案を明かした。
「クレイトン(カーショー)がいけるというなら、間違いなく現実的な選択肢だ。彼を起用するつもりだ」
 今季限りの引退を表明し、19日のジャイアンツ戦で本拠地ラスト登板を終え、ファンにサヨナラを告げていた“レジェンド”カーションの救援起用を明かしたのだ。
 実は、チームの危機的状況に救援登板を直訴したのはカーショーだったという。
「彼の方から提案してくれたんだ。私葉は『グレートなアイデアだ』とそれを支持した。本人は明日はブルペンで待機し、どんな役割でも引き受けると言っている」
 カーショーは、この日もブルペンで待機していたという。
 カーショーは28日(日本時間29日)の敵地でのマリナーズ戦で先発予定のため、レギュラーシーズンでブルペン待機できるのは、今日24日(日本時間25日)のダイヤモンドバックス戦しかないが、ロバーツ監督は、ブルペンで待機させる考えを示した。
 またマイナーで結果を残した佐々木朗希、右肩の炎症で8月9日以来、登板のないブロック・スチュワートにブルペン強化のためメジャー昇格の可能性があるという。
 残り5試合。カーショーは火の車のブルペンの救世主となるのか。
 ロバーツ監督がハッパをかけた。
「時間はまだ残っているが多くはない。先発投手が毎回9回を投げ切れるわけではない。我々は奮起してくれる選手を探している。今こそ彼らは腹をくくり、すべてをかけなければならない」
 今日24日(日本時間25日)のダイヤモンドバックス戦の先発は、前回の登板でロバーツ監督に“造反”して続投を直訴した左腕のブレイク・スネルだ。

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