
え?一体何が?大谷翔平が復帰後初の6回ノルマを果たして8奪三振無失点も降板時に自らの頭をコツンとこづいた理由とは…元ヤクルト敵将は「完全にゾーンに入っていた」と絶賛
ドジャースの大谷翔平(31)が23日(日本時間24日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番・投手兼DH」で先発し、復帰後最長イニングとなる6回を投げて(91球)5安打8奪三振無失点の好投を見せた。最速は101.2マイル(約162.8キロ)をマークする圧巻の投球内容にもかかわらず、降板後に自らの頭をこづく不可解な仕草を見せた。なお打者としては、3打数無安打1四球1得点だった。チームは救援陣が炎上して4点のリードを守れず4-5のサヨナラ負け。デーブ・ロバーツ監督(53)はポストシーズンの最初のシリーズに大谷を先発起用するすることを明言している。
6回は汗だくで肩で息
「ファンタスティックな投球だった」
米の映像サイト「ドジャーブルー」が伝えた試合後会見によると、またしても、救援陣の大炎上による逆転サヨナラ負けに愚痴の止まらないロバーツ監督が、大谷の6イニングをこう評した。
誰も寄せ付けない。
大谷は、その立ち上がりに簡単に二死をとると、球団初の「30-30」を達成して売り出し中のコービン・キャロルをカウント2-2からの大きなカーブで見逃しの三振に仕留めた。2回も2者連続三振から三者凡退に抑えるものの3回にアクシデントがあった。
アレク・トーマスのピッチャー返しの打球が大谷を直撃したのだ。大谷は、跳ね返った打球をすぐさま一塁へ送球したが間に合わず、ロバーツ監督は、心配そうにベンチを出てマウンドへ向かった。
「ボディにボールが当たっていないことを願っていた」
だが、大谷は抜群の反応で打球をグラブの土手付近に当てていた。
「正直、もっと彼が痛がると思っていた。しかし彼のリアクションは
控えめだったので安心したんだ。どこに当たったかを教えてくれた。明日は(左の)手のひらは痛むだろう。あれが最善のシナリオだった」
ロバーツ監督が、大事のないことを確認してベンチへ下がると、なんと、無死一塁から3者連続三振である。
4回は、先頭のケテル・マルテにセンタ―前ヒットを許したが、キャロルを追い込んでから、今度は、この日最速の101.2マイル(約162.8キロ)のストレートを外角へズバッ。5回も走者は出すが投ゴロ併殺打で無失点に切り抜けて、復帰後、初めて6回のマウンドへ向かった。
前出の映像サイトによると、大谷は、前日にホテルで首脳陣と緊急ミーティングを開き「100球はないが、6回までいければいきたい」と目標を設定していたことを明かしている。この時点で球数は72球だった。
だが、6回のマウンドに上がった大谷に異変が起きていた。汗が吹き出し肩で息をしていた、6回の攻撃で四球で出塁した大谷はテオスカー・ヘルナンデスのタイムリー三塁打で二塁から生還するなど3-0とリードを広げる中でエネルギーを消耗していた。
先頭のジェイコブ・マッカーシーを一塁線へのボテボテのゴロに打ち取ると、大谷は猛ダッシュしてその打球を処理して自ら打者走者にタッチ。なおさら疲労が増す。大谷は、そこから2安打を浴びるなどして二死一、二塁のピンチを背負った。