
「ヨシノブはサイヤング賞が確実視されているスキーンズ以上だ」「彼がエースだ」大谷翔平、カーショー、フリーマン、ロバーツ監督が12勝目で優勝を決めた山本由伸に称賛の言葉
そしてこの日2発で援護したフリーマンもシャンパンを浴びる中で山本を褒め称えた。
「数字を見れば明らかだろう。防御率は2.50以下で、三振も200個以上を奪った(201個)。去年も怪我で3か月間、休みながらもポストシーズンでは見事な活躍を見せてくれたじゃないか。彼が成し遂げたことは信じられないくらい素晴らしい」
今季のドジャースの先発陣は、タイラー・グラスノー、ブレイク・スネルらが故障で途中離脱したが、山本は一度もローテーを外れなかった。ポストシーズン進出を決める上で重要だった最後の5試合は、すべて1失点以内に抑え、6日のオリオールズ戦では、9回二死までノーヒットノーランを続行していた。山本がいなければどうなっていたかわからない。
エースの称号を手にした山本も2度目の優勝に「最高です」と感激していた。シャンパンファイトの中で、NHKだけでなく、スポーツネットLAのインタビューを受けて今季をこう振り返った。
「1年間を通して、いいパフォーマンスができた。いい数字につながってうれしく思う」
そう言って続けてチームメイト、ファンに感謝の意を伝えた。だが、この成績に満足しているわけではない。
「今年のシーズンは自分の成長も感じたが、同時に未熟なところ、もっともっとパワーアップしなければいけないと感じた。この数字に成長を感じるが、もっとできたなという悔しさもある」
ドジャースは勝率で中地区優勝のブリュワーズ、東地区優勝のフィリーズに及ばなかったため、30日(日本時間10月1日)に開幕するワイルドカードシリーズからスタートしなければならなくなった。世界一連覇を成し遂げるまでに必要な戦いの試合数が増えたため、山本がフル回転することになるだろう。
現時点でワイルドカードシリーズの相手はワイルドカード3位のメッツ。山本は、2勝先勝の3戦で行われるワイルドカードシリーズの第2戦、あるいは、第3戦の先発が有力視されている。
山本は、ここから始まる本当の戦いに向けてこう決意表明した。
「とにかく勝つだけ。全力でがんばりたい」
ドジャースは、マリナーズとのレギュラーシーズンの残り試合3試合を経て、いよいよポストシーズンの戦いに向かう。