
「ショウヘイは本当にヤバイんだ」「八世代に一人の選手」決戦を前に大谷翔平をフリーマンとベッツが語り尽くす「投げたいときに投げればいい。誰もノーと言わない」
いよいよ日本時間の今日1日から2戦先勝3戦制のワイルドカードシリーズが開幕する。本拠地でレッズを迎え討つドジャースは、打撃に集中させるために大谷翔平(31)の1、2戦での先発起用を回避したが、フレディ・フリーマン(36)、ムーキー・ベッツ(32)の“MVPトリオ”の2人が大谷を語り尽くした。世界一連覇のキーマンはやはり大谷なのだ。
「ショウヘイを語る言葉は見つからない」
大谷への絶大なる信頼は揺るがない。
レッズとのワイルドカードシリーズを前にしたドジャースタジアムでの前日練習で、MLBネットワークの中継インタビューを受けたフリーマンが、大谷をこう絶賛した。
「今年の戦いの映像を見てドク(ロバーツ監督)が『ショウヘイは、一世代で一人の選手だ』と言っていた。僕は『八世代で一人の選手だ』と思う。まさにショウヘイはそういう選手だ。それくらい特別だ。ホントにヤバイんだ」
八世代と言えば、約200年から240年。
フリーマンはそれほど大谷の才能を特別だと認めているのだ。
「去年はトミー・ジョン手術のリハビリをしながら活躍した。今年は投げて打ってをやってのけた。僕は二刀流を(同じチームメイトして)見るのは初めてだった。本当に信じられない」
今季の大谷は、打撃では、打率.282、55本塁打、102打点の成績を残し、打つだけでなく6月17日についに投手として復帰。短いイニングから実戦の中でリハビリ登板を続けて、9月24日のダイヤモンドバックス戦では、最長の6イニングを投げ切って2勝目をゲットした。14試合先発で47イニングを投げて防御率は2.87である。
フリーマンがこう続ける。
「土曜日にシアトルでチームは彼にオフを与えたけど、ブルペンに入る準備をしていた。実際はオフじゃなかった。彼は2人分の仕事しいるる。本当にアメージングだ」
大谷はロバーツ監督と話し合い「納得した」上で9月27日(日本時間28日)のマリナーズ戦のスタメンから外れた。フィリーズのカイル・シュワーバーを2本差で追う、ナ・リーグの本塁打タイトル争いの中で、個人タイトルよりもポストシーズンの戦いを見据えて休養を取った。だが、試合前には、ポストシーズンでの先発に備えてブルペンで投球練習を行っており、フリーマンが言うように実質はオフデーではなかった。
「彼は(日本から)このリーグに来て毎年オールスタに選ばれている。私は、そこで『ショウヘイはどんな選手だ?』と聞かれてきたが、8年がたっても、彼の凄さを言い表す言葉がみつからない。それほど特別なんだ」
フリーマンがそう大谷を語り尽くした。
ロバーツ監督は、第1戦の先発にブレイク・スネル、第2戦の先発に山本由伸、そして、もし第3戦までもつれこんだ場合、大谷を先発させる可能性があることを明かした。
米映像メディア「ドジャーブルー」などが伝えたところによると、ロバーツ監督は、「やはり登板することの負担や、スネル、山本の適切な登板間隔なども含めて判断した。もちろん第3戦があるかどうかわからないが、(そこで大谷が投げても)その後にオフデーもあるからね。そうしたすべてを総合的に考慮して決めたんだ」と説明した。