
「レッドブルは即刻解雇してハジャーと入れ替えよ!」角田裕毅に再び強烈な“逆風”…現役&元ドライバーが「実力不足だと認めるべき」と過激な批判を展開
先のシンガポールGP決勝で12位に終わり、来季のレッドブル残留へ崖っ縁に立たされた角田裕毅(25)へ、現役及び元ドライバーが痛烈な批判を展開した。フォーミュラEに参戦中のサム・バード(38、英国)が「今こそ解雇してハジャーと入れ替えよ」と姉妹チーム・レーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(21、フランス)と早急に入れ替えるべきだと主張。さらに元F1ドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデ氏(40、オランダ)は「実力不足だと認めるべきだ」と忠告した。
マクラーレンからフォーミュラEに参戦している38歳のバードが痛烈批判
角田の途中解雇を求める声が再び強くなった。
痛烈な批判を展開したのは、マクラーレンから今季のフォーミュラEに参戦している38歳のベテランドライバーのバード。角田が12位に終わった先のシンガポールGP決勝を受けて、英BBCのポッドキャスト番組で「レッドブルは今こそ日本人ドライバーを解雇し、ハジャーを起用すべきだ」と主張した。
「角田はシンガポールGP決勝で、チームメイトのフェルスタッペンを含めたトップグループに周回遅れにされた。トップチームのドライバーとしてあってはならないパフォーマンスであり、彼がセカンドドライバーのシートをハジャーへ明け渡すのはもはや時間の問題となった。焦点は退団するのかどうかではなく、いつ解雇されるのか、だ。今季終了を待たずして解雇されるのは決して非現実的な話ではない」
今季限りでレッドブルとの契約が満了を迎える角田はサマーブレイク中にチームと協議し、8月下旬の再開後に行われるレースの内容と結果で来季の去就を判断する方針で合意。レッドブルは今月下旬に来季布陣を発表する予定を立てている中で、ローラン・メキース代表(48、フランス)は、たとえ角田が退団する場合でも、最終第24戦のアブダビGPまでは角田がレッドブルのシートに留まる方針を示していた。
しかし、バードは一刻も早く姉妹チーム・レーシングブルズのハジャーと入れ替えるべきだと主張。絶対的エースのマックス・フェルスタッペン(28、オランダ)の間近で走ったほうが、来季から導入されるF1の新たな規制で混乱が予想される中でも、よりスムーズにレッドブルへ順応できる、との考えを示した。
「レッドブルはハジャーへ『ビッグチームで残るレースを走れ。決してプレッシャーはかけない。環境に馴染み、フェルスタッペンのマシンに対する方法を学べ』とチャンスを与えるべきだ。角田に対してもそうだったように、レッドブルは決してセカンドドライバーのためにはマシンを作らない。フェルスタッペンのために作っていくマシンに、ハジャーが食らいつけるかどうかを見ていくからだ」
バードの主張を紹介した『PLANETF1.COM』は次のように報じている。
「レッドブルは『今季中のシートの変更はない』と何度も表明しているが、状況次第で方針は常に変わるものであり、何よりもレッドブルはシーズン途中のドライバー交代を繰り返す点で悪名高いチームでもある。次戦のアメリカGPで奇跡を起こさない限り、角田がシートを維持する可能性は極めて低くなった」
角田は今季第17戦のアゼルバイジャンGPで、レッドブル移籍後で最高位となる6位入賞を果たして評価を高めた。しかし、続く第18戦のシンガポールGPではスタートで大きく出遅れて12位に終わった。
2周目に17位まで後退した痛恨のミスを「人生で最悪」と振り返った角田は、その後の必死の追い上げを「ロングランは本当に良くなっている」と自ら高く評価して努めて前を向いた。
しかし、周囲にはそうは映っていなかった。