
「最悪だ。クソっと思ったが、避けたことに説明がつかない」9回二死満塁で同点“死球”を避けたブリュワーズ4番打者チュラングが心境告白…SNSでは「最も臆病なプレー」と批判殺到
ナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズの第1戦(日本時間14日・ミルウォーキー)でドジャースに1-2で敗れたブリュワーズの4番打者のブライス・チュラング(25)が大バッシングを受けている。ブリュワーズは2点を追う9回に佐々木朗希(23)から1点を奪い、3番手のブレイク・トライネン(37)を二死満塁まで追い詰めたが、チュラングが膝付近に食い込んできた変化球を避けて同点となる死球を得ず、空振り三振に倒れたのだ。SNSでファンが「最も臆病なプレー」と激怒。パット・マーフィー監督(66)は「選手は本能的に避けるもの」とかばったが、本人は「最悪だ。クソっと思ったが、避けたことに説明がつかない」と悔しそうにコメントした。
マーフィー監督「野球選手は本能的にボールが向かってくると避ける」
「最近見た中で最も臆病なプレーだ」
1-2の僅差で初戦を落としたブリュワーズファンがSNSで怒りの声をあげた。非難の矛先は、25歳の4番打者だ。
ブリュワーズは先発のブレイク・スネルに8回までわずか1安打で、その一度しか走者を出せず、完璧に抑え込まれていた。だが、9回に新守護神、佐々木の制球難につけ込んで犠飛で1点差につめより、二死一、三塁で、代わったトライネンからウィリアム・コントレラスが四球を選び、二死満塁の一打サヨナラの大チャンスをつかんだ。
ここで打席に入ったのが4番のチュラング。父もメジャーリーガーの親子鷹で、2023年にメジャーデビューし、昨季は二塁の定位置をつかみ、プラチナグラブ賞とゴールドグラブ賞を受賞。今季は8月に月間MVPを受賞し、156試合で盗塁以外がキャリアハイの打率.288、18本塁打、81打点、24盗塁の数字を残し、カブスとのディビジョンシリーズでは、2番、3番、4番を任され、重要なリーグ優勝決定シリーズの初戦で4番に指名された。
左打者のチュラングは、カウント1-2から、膝元付近に食い込んでくる右腕の4球目のスライダーを大きく腰を引いて、間一髪、避けた。頭付近の危険なボールでもスピードにのったストレートでもない変化球。後ろ足を動かすのが、あとコンマ数秒遅れていれば、押し出しの同点死球となっていたが、チュラングは、見事に回避してしまった。
そして最悪なことに、見送ればボールの高めのストレートに手を出してスイングアウト。満員のアメリカンファミリー・フィールドを溜息が包み込んだ。
「同点の走者がいる場面で、チュラングがデッドボールを避けたのは、私が見てきた野球の試合の中でも最悪の負け方の一つだ」
SNSはチュラング批判で大炎上。
米サイト「ブラウンスポーツ」は、「ブリュワーズの最後の打者、物議を醸した第1戦終了の判断で批判される」との見出しを取り、このSNSでのバッシング騒動を伝えた。